「SPORTS CHANGE MAKERS プレイベント in Mirror Field」
パナソニック、学生コンペのプレイベントでリアルとオンラインを融合する「Mirror Field」を披露
2021年03月12日 15時00分更新
パナソニックが「SPORTS CHANGE MAKERS」プレイベントを開催
パナソニックが、パナソニックセンター東京で「SPORTS CHANGE MAKERS プレイベント in Mirror Field」を開催した。
「SPORTS CHANGE MAKERS」は、同社が第32回オリンピック競技大会(東京2020オリンピック・パラリンピック)の開催に合わせて開催するコンペティションで、将来のオリンピック・パラリンピック開催予定の4ヵ国(日本、中国、仏国、米国)の学生を対象として、映像や音響機器を使った、競い合う楽しみ方や観戦の方法などを募集したもの(募集開始時の掲載記事)。
今回のプレイベントは、2021年8月の最終プレゼンテーションに先駆けて開催したもので、SPORTS CHANGE MAKERS 日本代表 横瀬 健斗氏、東京 2020 組織委員会 スポーツディレクター 小谷 実可子氏、東京 2020 組織委員会 アドバイザー 澤邊 芳明氏、ITジャーナリストの林 信行氏らを迎え、「スポーツ×テクノロジーでバリアを超えることができるのか」というテーマで、パネルディスカッションなどを披露した。
リアルとオンラインの融合「Mirror Field」の魅力
開催方法もオリジナリティーに溢れるものだった。イベントタイトルにある「Mirror Field」とは、オンラインを通じてその場にいるかのような体験ができる仕組みで、専用サイトからアバターを通じて、360度映像の会場内を自由に動き回ることができる。
また、会場から専用のタブレット端末や会場正面の大モニターでMirror Fieldの画面を見ると、オンライン参加者のアバターが常に表示され、自由に動き回っている様子がわかる。
例えば、登壇者が話しはじめた際にオンラインの参加者がステージ前に集まると(アバターを移動させると)、Mirror Fieldの画面上には、アバターがステージ前に密集している様子が映り、登壇者は仮想的に「自分の話を聞くために、参加者が前に集まってきてくれた」という感覚が得られる。
Mirror Fieldは「コロナ禍において、臨場感を持った体験をどのように提供していくか」という課題意識から生まれたものだという。
リアル、オンラインの両方がMirror Fieldという仮想空間上に同時に存在し、しかも限りなくリアルタイムに近く同期する様子は目新しく、さまざまなエンターテインメントの分野で応用できそうに思えた。
Mirror Fieldのテクニカルディレクターを務めた北島ハリー氏は、「アバターが思うように動いてくれないと、臨場感を感じられない。臨場感を表現するために、オンラインのユーザーが動かすアバターの視点と、Mirror Field上に表示されるアバターが高い精度で動くための調整に気を配った」と話した。