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最新パーツ性能チェック 第329回

Samsung のPCIe 4.0対応SSD「980 PRO」に2TBモデルが登場、その実力を他の2TBモデルと比較検証

文●竹内 亮介 編集●北村/ASCII

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2TBモデルでは222GBをキャッシュとして利用できる

 980 PROは、前述の通りNANDフラッシュメモリーにTLCを採用するタイプだ。フラッシュメモリーの一部を疑似的にSLCとして認識させ、キャッシュメモリーとして利用することで書き込み速度を向上させるSamsung独自の「Intelligent TurboWrite」機能に対応している。それぞれの容量における疑似SLCの容量と連続書き込み速度を整理したのが下記の表だ。

Intelligent TurboWriteの仕様
型番 MZ-V8P250B/IT MZ-V8P500B/IT MZ-V8P1T0B/IT MZ-V8P2T0B/IT
ドライブ容量 250GB 500GB 1TB 2TB
Intelligent TurboWriteのサイズ 標準 4GB 6GB
可変領域 45GB 90GB 108GB 216GB
最大 49GB 94GB 114GB 222GB
連続書き込み性能 TurboWriteのサイズ以内 2700MB/秒 5000MB/秒 5000MB/秒 5100MB/秒
TurboWriteのサイズ以上 500MB/秒 1000MB/秒 2000MB/秒 2000MB/秒

 今回検証した2TBモデルでは、222GBのエリアをキャッシュとして利用していることになる。実際にHD Tune Proを利用し、300GBの連続書き込みテストを行なったところ、220GBを少し過ぎたあたりで書き込み速度が低下しているのがわかる。

HD Tune Proによる300GBの連続書き込みテスト。ほぼスペック通り、220GBを少し過ぎたあたりで書き込み速度が低下している

圧倒的な強さを見せた980 PRO
しかも同等性能の他社製よりも安価

 WD Blueは、実は筆者の私物であり、次のメインPCのデータドライブ用に確保しておいたものだ。容量が同じでちょうどいいと思ってテストに参加させてみたが、今回取り上げた高速なNVMe対応SSDとの予想以上の性能差に、ちょっと愕然としている。うすうす気がついてはいたのだが、やはりNVMe対応SSDにしておけばよかった……。

 今回取り上げた980 PROの2TBモデルの実売価格は4万8000円前後。980 PROと同等性能のWestern Digital製NVMe対応SSD「WD SN850」は5万8000円前後なので、980 PROは他社のNVMe対応SSDより約1万円安いことになる。

 EVO PlusではなくPROを選ぶ人、しかも2TBモデルの購入を考える人は、プロ向けの仕様を求めているはずだ。その点において980 PROの2TBモデルは、性能面でも価格面でも期待に沿う製品であることは間違いない。

Samsung SSD 980 PROはPCI Express 4.0の性能を遺憾なく発揮するSSDだ

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