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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第673回

ゆず1+りんご1+砂糖、で簡単

ゆずの皮と果肉をまるごと楽しめる「ゆずりんご」を手作りしてみた

2021年01月27日 20時00分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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 まだまだ厳しい寒さが続きますが、お酒を片手に夕方べランダに出ると日が少しずつ長くなっていくのを感じます。寒いのが苦手な私ですが、そうだ、冬が過ぎるとアレを味わう機会が少なくなっちゃう。

 アレとはゆずのこと。鍋の薬味や料理や漬物の香り付けに活躍してくれて、冬はまさにゆずと共に訪れ、ゆずと共に去っていくかのよう。

 冬のうちにゆずをまるごと味わうのはいかがでしょうか。え、まるごと? と考えてしまった方、そうなんですよね~。ゆずの果肉は酸味が強く、皮の部分のみを使うことが多いです。子供の頃、実がおいしそうでかじってみたところ苦くて酸っぱくて洗礼を受けました。

 ジャムなどにすれば果肉の部分も活用できます。とはいえ、ジャムにするのは鍋で煮詰めたり大変そう……、と億劫な方にもオススメしたいのは「ゆずりんご」。ゆず1個、リンゴ1個と砂糖で気負わなくてもサクッと作れます。

 ゆずといえば、全国生産の6割が高知。実は高知の人にきいたゆずのおいしい食べ方のひとつがこの「ゆずりんご」。ゆず、りんご共々に冬の果物なのでぜひ冬の間に試してほしいです。

ゆずとりんごで簡単に作れる「ゆずりんご」

(用意するもの)
・りんご 1個
・ゆず 1個
・砂糖 50g

ゆずとりんご1:1なのでわかりやすい。

使用するりんごはお好みで。

 りんごはどんな品種でもオーケーです。ジョナゴールドでもふじでも王林でも。ただ、高知県アンテナショップの活動「ゆず活部」による「究極のゆずりんご」の動画によると、ジョナゴールドがベストマッチする、とのこと。

 ジョナゴールド自体は酸味があるのに、ゆずの酸味と合わさることによってどういうわけか甘味が増長する、ということです。

 というわけで私もジョナゴールドを使用しました。

砂糖は50g(写真はちょっと少なめ)。家の黒糖を使いました。

 砂糖は50gですが、甘さ控えめがよかったので砂糖はちょっと少なめにしました。何度か試してみて好みの量を調整していくといいかもしれません。

 まず、ゆずを切って種を取り除き、果汁を容器に搾り入れる。

取り除いたゆずの種はお風呂に入れると美肌効果が期待できるかも……!

 取り除いた種は「ゆずりんご」には使いませんが、実はゆずの種は美肌成分があるそうで、取っておいてお風呂に入れるのもアリ。

 中身の果肉を、スプーンなどを使ってくり抜く。

実は、写真では果肉を切り忘れてしまいました。できれば、果肉を切ったほうが食べやすいです。でも、ごろごろした果肉のままだとゆずの味がまとまって口に入ってきて、柚子好きとしては悪くない

 皮を千切りにし、ゆずの果肉を細かく切って、容器に入れる。

ゆずの皮をカット

 りんごは8等分にして、芯と種を取り除き、そのあとさらに幅3mm程度の細かいサイズに切る。

りんごはこんな感じに

 ここまで進んだらできたも同然。あとはりんごも容器に入れ、砂糖をまぶしてあえる。

砂糖を加えて混ぜる

 これを冷蔵庫に入れて、3時間~10時間程度寝かせたら「ゆずりんご」の完成です。

 ざっくり書くと、ゆずとりんごをそれぞれ切って、ゆずの果汁、ゆずの皮、果肉、りんごを合わせて、砂糖を加えて混ぜる。これだけ。鍋で加熱するといった込み入った工程がないので普段は料理マメではない人もそこまで大変ではなく作れると思います。

3時間以上寝かせて味が馴染んだらできあがり

作っている最中から香り爽やか ジャムではないので「ゆずりんご」だけで食べられる

 こちらが一晩寝かせて出来上がった「ゆずりんご」です。

香りがとても良くてスーハーしたくなっちゃいます。

 容器を開けると、ゆずの爽やかな香りが立ちます。りんごも1つ使っているけれど、香りとしては印象強いのはゆずですね。

 なお、作っている段階でもゆずのいい香りが部屋いっぱいに広がって、ちょっとした冬のご褒美のようでした。

 口に含むと、りんごのシャリシャリしたよい食感と共に、果汁の甘味とほどよくツーンとした爽やかな酸味が広がります。ゆずの苦みはほとんどがなく、りんごの小気味いい食感も手伝って食べ進みがいい!

 もちろん、このままでも食べられますし、ヨーグルトやアイスクリームにのせても〇。ジャムだとパンやヨーグルトに合わせていただきますが「ゆずりんご」だとそのままでも食べられるのが気軽です。

 お酒好きなので「ゆずりんごサワー」を試してみました。

サワーに入れてみました

 焼酎(キンミヤ)の炭酸割にゆずりんごを適量トッピング。ゆずの爽やかな香りが広がり、甘味も映っておいしかったのですが、氷がジャマして果肉をうまくたべられなかったのがネックでした。

 けっこうよかったのが「ゆずりんご湯」。

「ゆずりんご湯」よかったです

 白湯にゆずりんごと砂糖を少量。温かさでゆずりんごの香りが立ち、くつろいでいいただけます。今度は焼酎お湯割りで試してみよう。

 便利なゆずりんごですが、ジャムのように煮詰めているわけではないので、日持ちはそこまでしません。体感ですが、5日以内くらいには食べきるのがいいでしょう。

 初恋チックな爽やかさがある、ゆずりんご。ぜひシーズン中に。

ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

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