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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第695回

2021年元日に出会った団地猫たちをニコンの「Z 7 II」で撮る

2021年01月12日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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廃屋の前で毛繕いするふさふさの白猫。カメラとレンズが良いと写りが違う。長毛で手入れが大変なんだろう、カメラを構えても気にせず毛繕いに集中してたのだった。2021年1月 ニコン Z 7II

 2021年は帰省もせず、遠くへの初詣にもいかず……もっとも人混みは元から苦手なので普段から近所の神社で参拝しているので、単に普段の正月よりのんびり過ごした程度なのだが、あまりだらだらするのも落ち着かないので、カメラをバッグに入れ、自転車にまたがって元日自転車散歩してきたのである。

 今回持っていったカメラは2020年12月に発売されたニコンの「Z 7 II」。4575万画素のハイエンドミラーレス一眼だ。外で猫を撮るときはちょっと望遠気味のレンズが欲しいよねってことで、70-200mm F2.8というハイエンドズームを用意。猫を撮るにはちょうどいい焦点距離なのだ。

今回のカメラとレンズはニコン Z 7IIとNikkor Z 70-200mm f/2.8 S。クオリティを重視した望遠ズームだ

 自転車で走りながら、猫と出会ったらそっと止まってカメラを向けるってな感じで、時折初詣に出歩く人とすれ違う以外は閑散とした住宅街を冬の風を感じながらゆったり走るという贅沢な時間を過ごしつつ、最初に出会ったのが団地猫。古い団地の1Fのベランダの下、冬の日差しは低く奥まで差し込むので猫の昼寝にはぴったりなのだ。

昭和な団地(最近、建て替えが進んでいるが、ここはまだ昔のままだった)で出会ったチャトラのハチワレ。地を這うような日差しを堪能していた。2021年1月 ニコン Z 7II

 せっかく元日に撮ったのに元日っぽさがゼロですな。猫には盆も正月も関係ないのでいいのだけど、ちょっとは正月っぽい背景の写真もほしい。そういえば今いる場所から自転車で20分も走ったところにあるお寺で猫を見かけたことがあるぞと向かったが、混雑はしてないものの檀家さんとかそうじゃない近所の人とかが三々五々集まっていて、猫は隠れてなかなか出てこない。

 まあ、しょうがないないなと境内を散策していると、めちゃ立派なふさふさ猫発見。カメラのモニターをチルトさせ、猫瞳AF起動である。

Zシリーズの良さは背面モニターがチルト式で、さっと開いてさっとフレーミングできること。それから猫瞳AF

 で、撮ったのがこちら。渋い。苔むした土の木陰にちょこんと座ってるふさふさ長毛猫がなんともいい顔をしてるのである。

キリッとしたいい顔の長毛猫。耳がカットされてないところを見ると、お寺で飼われてるのかも。里山に近い雰囲気の場所で境内は広くて安全なので猫には最適な環境だ。2021年1月 ニコン Z 7II

 お寺を離れて再び自転車に乗り、猫との出会いを求める元日。そういえば、あそこの猫たちは元気かなと数ヵ月ぶりに訪れてみると、今にも崩れそうな廃屋の前で2匹が日向ぼっこである。

後ろは、次に台風が来たら一気に崩壊しそうな廃屋。猫ハウスと化しているようだ。F8まで絞って撮影。2021年1月 ニコン Z 7II

 後ろの長毛種、もうかなりの年齢だと思うけど元気そうで何より。ただ、冬は毛繕いが大変そうで、ずっと手入れしてたのだった。冒頭の写真がそうだ。ブラッシングしたいけどさせてくれないだろうなあ。今日出会えたのはこの2匹かなと思ったら、遠くでゴロゴロ転がってるやつを発見。

元日で遊びに来る人も通りがかる人もほとんどいないせいか、余裕でゴロゴロ。その姿があまりに良いので遠くからそっと。2021年1月 ニコン Z 7II

 ゴロゴロが終わったらトコトコと歩き始める。しゃがんだまま、ファインダーで歩く姿を追う。Z 7IIのEVFは非常に大きくて明るくて精細で見やすいので撮ってて楽しいのが良い。

歩く姿を追いながら足がいい感じになるようタイミングを図って撮影。逆光ならではのシルエット感がいい。2021年1月 ニコン Z 7II

 どこへ向かうのかと思ったら、私の自転車に到着。見たことない自転車が来たってんでチェックに行ったらしい。

匂いを嗅いで、おそらくは自分の匂いをつけて、チェックが終わったのかバッグと自転車の間から出てきた。2021年1月 ニコン Z 7II

 そしてそのままカメラを構えてるわたしを中心に半円を描くように反対側まで歩いてきてちょこん。お、やっと順光で撮れる位置に来てくれた、ってんでモニターを開いて地面すれすれにカメラを置いてローアングルで撮ってみた。

そして歩き始める前とは180度反対側にちょこん。今度は順光でキリッとした姿を。結構な歳のはずなので目元はぼよんとしてるけど。髭の解像感や背景のボケ具合が素晴らしい。2021年1月 ニコン Z 7II

 そんなわけで、自転車散歩で始まった2021年。本年も(感染を避けつつ)いろんなカメラで猫を撮って回りたいと思っているので、よろしくお願いします。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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