歴代ロードスター一気乗り 第4回
SKYACTIVや魂動デザインなどマツダのイマが詰まったND型ロードスター
2021年01月01日 12時00分更新
美環さんが過去から現代までのロードスターの歴史を体験する「ロードスター4番勝負」もいよいよ最終回。現行モデルであるND型ロードスターをご紹介します!
美環さん的に、ND型ロードスターを試乗するのは2回目。以前、AT仕様のNDロードスターで奥多摩周遊道路でのワインディングを堪能し、大変気に入られていました。その時の記事はこちらをご覧ください(バイク女子・美環、マツダ・ND型ロードスターの魂動に感動)。
「こうやって全種類を並べてみると、NA型とNB型は似ていて、NC型でガラッと変わったと思ったら、ND型でもっとガラリと変わりましたね」と美環さん。すると今回も色々教えてもらうマツダR&Dセンター横浜で広報車の受付を担当している杉山さんは「マツダは、2012年以降の新型モデルに“魂動デザイン”を全面的に採用しています。魂動デザインは、クルマに生き物のような生命観や躍動感を与えることで、命を吹き込もうとするデザインテーマです」なのだとか。「そう見ると、筋肉を連想する造形ですね。顔(フロントマスク)もどこか獲物を狙う動物みたい」と美少女フィギュア原型師の美環さんは興味津々。
「それに、色の関係もあるかもしれませんが、NC型よりコンパクトになったようにも思います」と感じた美環さん。「全長はNC型に比べて約10cm短くなり、ホイールベースも20mm短くなりました。一方で全幅は15mm広がっていますね」と杉山さんは即答されました。「ちなみにボディーも軽量化され、初代NA8C型のMT車と同等の990kg(グレードSの場合)を実現したんですよ」。
さて、エンジンフードを開けて心臓部をチェック。フロントミッドシップの自然吸気4気筒エンジンは今までと変わりありませんが、排気量は1500ccへとダウンサイジングされ、歴代最小となりました。それに伴い、自動車税は年3万9500円から年3万4500円へと低減されましたので、少し維持しやすくなったともいえます。「エンジンはSKYACTIV-G 1.5でスチール製の鍛造クランクシャフトや軽量フライホイール(MT車)などを備えたFR専用設計です。これに6速MTもしくはATが組み合わされますが、中でもMTは手首の返しだけで正確に操作できるショートストロークと滑らかな動きを体験していただきたいです」と杉山さんはニコニコ。
ラゲッジスペースを確認する美環さん。容量は130リットルで55×40×22cmサイズのソフトタイプのキャリーバッグを2つ積み込める深さと奥行きが確保されています。「機内持ち込みできる手荷物が2個入りますから、ちょっとした旅行でも大丈夫です」と杉山さん。「開口部が広いので、荷物が入れやすそう」と美環さんもニコニコ。ちなみに幌を収納しても荷室が変わることはありません。
この連載の記事
-
第500回
自動車
612馬力の超弩級SUV「Mercedes-AMG GLE63 S 4MATIC+」はクルマのジキルとハイドだ! -
第499回
自動車
BMWが誇る最上位SUV「XMレーベル」は手に余る性能のスーパーSUVだった -
第498回
自動車
ルノースポール最後の「メガーヌR.S.ウルティム」の魅力をシビック TYPE-Rと徹底比較 -
第497回
自動車
Hondaの「N-BOX JOY」はコダワリの詰まった内装と使い勝手が良くてドライブが楽しくなる -
第496回
自動車
Hondaの「N-BOX JOY」はアクティブにアウトドアを楽しむための人のための軽自動車 -
第495回
自動車
電気があれば何でもできる! 電動ポルシェ「パナメーラ」と「タイカン」の個性の違いを解説 -
第494回
自動車
芸能人御用達のゲレンデがEVに! メルセデス「Gクラス」の実力をオフロードで検証! -
第493回
自動車
アウトドアテイストのスズキ「スペーシアギア」は、ジムニー顔で車内の開放感がキモチイイ! -
第492回
自動車
食わず嫌いは良くない! シボレー「カマロ」は左ハンドルで古さを感じるも良質なFRクーペだった -
第491回
自動車
ボルボの電動SUV「EX30」は価格と性能のバランス良し! 乗って実感したオススメポイント5つ -
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい - この連載の一覧へ