4つの教材アプリでITリテラシーを高める
さてKano PCの最大の特徴は、シンプルなハードウェアを使って、子供たちが自分で組み上げたコンピューターに実際に触れて、その概念を理解し、付属のアプリを実際に使ってITリテラシーを高めることが目的だ。
付属の小冊子である"パーソナルコンピューターのつくり方"にも組み立てから起動の仕方、アプリの概要までがイラスト入りで細かく丁寧に解説されている。小冊子にはなんと"虫メガネ"も同梱されている。子供たちはその虫メガネを使って、背面のクリアカバー越しに基板上のCPUやメモリー、フラッシュストレージ、電子回路など、パソコンを形成するすべての重要な要素を自分の目と手で確かめ、理解することができる。
そしてハードウェアの理解と並行して標準搭載されている"Kano World"、"Kano Code"、"Make Art"、"How Computer Works"の4つの教材によるソフトウェアのハンズオンを通して、"コンピューターができること"の理解をより深めることができるように構成されている。
プリロードされているアプリの中のKano Codeは、実際に命令などのコードをタイプすることなくコードブロックを使ってアートやゲーム、音楽のコーディングを学ぶ。Make Artはキーボードで実際のコードをタイプして絵を描いたり、簡単なゲームを作ることにチャレンジする。
How Computer Worksは、コンピューターを構成する各部品やモジュール、ソフトウェアがどのように連携して実際の演算や描画、通信コミュニケーションをしているかを優しく解説してくれる。そして最終的に、Kano WorldではKano PCのユーザーがアカウント登録してプログラミングの成果である作品をほかの人とシェアしたり、世界中のさまざまな人から支援や刺激を受けてより楽しい体験のできるコミュニティを提供してくれる。
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