設定ページの変更が進む
これまでのWindowsのアップデートでも、設定ページは毎回どこかしら改良されていた。しかし、これまでにDev Channelに公開された設定関連の機能は結構あり、以前に比べて設定ページの変更が進む感じがある。具体的には、
・システム→ディスプレイ→グラフィックスの設定
アプリごとのGPU利用方法の設定が改良
「既定のグラフィックス設定を変更する」でGPUが複数ある場合に選択可能に
・システム→サウンド
既定のデバイスかどうかを表示できるようになった
・システム→ストレージ
「ディスクとボリューム管理」新設(写真07#%DSKVOL%#)
SSDの故障警告を表示
・ネットワークとインターネット
DNS設定がEncrypted DNS (DNS over HTTPS:DOH)に対応
・アプリ→既定のアプリの機能にアプリの検索機能がついた
「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」
「プロトコルごとに既定のアプリを選ぶ」
「アプリことに既定値を設定する」
といったところが改良される。細かい話とは言え、21H1では設定ページの改良は多くなりそうだ。カーネルやGUIなどシェルなど、大きな部分の改良が進み、設定ページの充実にも手が回るようになったのだと考えられる。とはいえ、コントロールパネルの機能が設定ページに移っても、最後に開くダイアログボックスは結局同じだ。UWP的なデザインを持つ設定アプリだが、開くとなんだかWindows XPに戻ったような気がしないでもない。
★
WSL2の強化は、開発者などには歓迎される機能だとは思うが、誰でも使う機能ではない。また、MeetNowや入力機能、設定ページの強化は、もともとあった機能の改良に「新しい服」を着せただけのようにも感じる。
Windows 10の年2回のアップデートにも慣れてきて、いわゆる“サプライズ”感は無くなってきている。一応Microsoftの名誉のために言っておくが、カーネルなどもプレビューや機能アップデートのたびに更新はされていて、内部的な進化も当然なされている。アップデートそのものも、秋のアップデートは要する時間も短く、それなりに使い勝手は上がった。とは言え、直接目には見えない部分は紹介のしようもない。
筆者は、1年365日、PCの電源を入れっぱなしで使っているが、今のWindows 10は以前に比べて青画面も減ったし(まったく無いわけじゃないが)、マウスやキーボード操作がまったく効かない状態も無くなった(XPの頃は結構あった)。そういう意味では“進化”しているのだろうが、すでにPCは日用品となってしまったため、それが当たり前なのである。
出掛けようとして車に乗ったら「アップデート中」、トイレに入ったら「再起動中」では困ってしまう。絶対に故障するなとは言わないが、PCには車やトイレ並の可用性を期待したい。
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