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Windows Info第201回

完成が近づいてきたWindows 10 20H1とともに、Windows Insider Programも変わる

2019年12月08日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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 11月5日、Windows Insider Programに大きな変更があった。これまで、次の次のWindowsを先行して配布していたSkip Ahead Ringが廃止されたのである。

 これは、今年から始まったWindows 10のアップデートパターンの変更に対応したものだ。現在プレビュー中の20H1は、来春に提供されるアップデートで、秋のアップデートはマイナーバージョンアップ扱いとなる。後者はプレビュー期間も短縮されたことから、春のアップデートは、Skip Ahead Ringを使わなくても、ほぼ1年間のプレビュー期間を確保できるからだ。

来年春のリリースである20H1のバージョン番号は2004となる

これまでのWindows Insider Programと
Windowsのアップデートパターン

 これまで、Windows Insider Programには、以下の4つのRingがあり、ユーザーはいずれかを選んで参加していた。

●Release Preview Ring:現行のWindowsの品質アップデートのプレビュー
●Slow Ring:次のWindowsのプレビューの多少安定したビルド
●Fast Ring:次のWindowsのプレビュー
●Skip Ahead Ring:次の次のWindowsのプレビュー

 このうち、Release Preview Ringは現行のWindows 10用、Fast/Slow Ringは次のWindows、Skip Aheadはさらにその次のWindows用となる。

 Skip Aheadで最初公開されたリリースは、その後、Fast/Slow Ringで公開されていたプレビュー版が完成版になるタイミングでFast Ringに移行する。つまりSkip AheadとFast Ringで1年ぐらいかけてプレビューが実施されるのだ。これは、Windows 10の機能アップデートが春と秋の年に2回だったときのパターンだった。

 2018年までは年2回の機能アップデート(メジャーアップデート)は、毎年3月と9月に品質アップデート用のビルドを完成させていた。

 配布は翌月だったが、マイクロソフトはRS5での問題を受けて、完成と一般向け配布の間に時間を取ってプレビューできるようにしている。このため、一般向け配布は完成の翌々月となった。Release Preview Ringは、完成と一般向け配布の間にプレビューが開始され、かなり安定したバージョンのビルドを試すことが可能になる。

 Fast/Slow Ringは、どちらも次期バージョンのプレビューだが、Slow Ringでは比較的安定したビルドが前提となっているので、最初のうちは公開されず、配布1~4ヵ月前あたりになってから配布が開始される。昨春のアップデートだったWindows 10 Ver.1803(RS4)がSlow Ringに登場したのは、2017年11月、つまり完成(2018年3月)の4ヵ月前だった。

 今年からWindows 10は、春にメジャーアップデート、秋はマイナーアップデートとなり、秋のアップデートに関しては、春のアップデートの一般公開後からのプレビュー開始となり、期間が短縮されている。また今年は、Slow RingとRelease Preview Ringのみで実施されていた。

 Release Preview Ringは、現行バージョンの「品質アップデート」のプレビューをするものだが、今年は8月から19H2のプレビューが19H1のプレビューと同時になされていた。この2つは実際にはアップデートパッケージを共有していて、同じものが配布されたのち、19H2のみ差分を後から受け取っていたようだ。

 つまり、秋のアップデートのプレビューは、春の品質アップデートのプレビューや配布と同期していたと考えられる。今年はSlow Ringでも一時プレビューがあったが、これは移行前だったからと考えられる。とすると、Fast/Slow Ringは、今後は春のアップデート専用となるのではないかと考えられる。

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