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Windows Info 第242回

Windowsキー絡みのショートカットは徐々に増えて、減って、また増えている

2020年09月20日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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Windows 10ではWindows 8から減った機能もあって、
ショートカットも一旦減らされている

 現在のWindows 10 Ver.2004の時点では、Winキーを使うキーボードショートカットは45種70個ある。しかし、Windows 10 Ver.1703(RS2、2017年)の時点では、38種49個しかなかった。2015年のWindows 10の初版はさらに2つほど少なかったはずだが手元に資料が残ってない。

キー
種別
キー Win+● Win+
Shift+●
Win+
Ctrl+●
Win+
その他
  単独 スタートメニュー
(Ctrl+Esc)
     
文字 A アクションセンター      
B 通知領域にフォーカスを設定する     (Ctrl+Shift+)
GPU再起動
C Cortanaを聞き取りモードで開く チャームメニュー
(Win8アプリ用)
   
D デスクトップを表示または非表示にする   新規仮想デスクトップ (Alt+)デスクトップで日付と時刻を表示
E エクスプローラーを開く      
F フィードバックHubでスクリーンショット※      
G ゲームの実行中にゲームバーを開く※※      
H ディクテーションを開始する      
I [設定]を開く      
J 起動中のWindowsのヒントを選択※      
K [接続]クイックアクションを開く      
L PCをロック      
M すべてのウィンドウを最小化する 最小化ウィンドウを復元    
N (PowerToysマイク制御)※      
O デバイスの向きをロックする      
P プレゼンテーション表示モードを選択する      
Q タスクバー検索アイコン   クイックアシストを開く  
R ファイル名を指定して実行      
S 検索を開く スクリーンショット(部分画面)    
T タスクバー上のアプリを順番に切り替える      
U コンピューターの簡単操作センターを開く      
V クリップボードを開く※※ 通知を順番に切り替える ショルダータップを開く  
W (未割り当て)      
X [クイックリンク]メニューを開く      
Y WindowsMRとデスクトップの入力切替※      
Z 全画面表示モード時にコマンドを表示      
記号 . 絵文字パネルを開く      
; 絵文字パネルを開く      
, デスクトップを一時的にプレビューする      
+ 拡大鏡を開く      
/ IMEの再変換      
@ (PowerToys FancyZone)      
スペース 入力言語とキーボードレイアウト切り替え 逆順切り替え 以前の言語設定値に戻す  
約物 ウィンドウを最大化する ウィンドウを画面の上下に拡大    
ウィンドウを最小化/復元 幅を維持しながら最小化/復元    
画面の左側にウィンドウを最大化 ウィンドウを別のディスプレイに移動 1つ前の仮想デスクトップに切替  
画面の右側にウィンドウを最大化 ウィンドウを別のディスプレイに移動 1つ後の仮想デスクトップに切替  
Tab タスクビューを開いて順次選択 逆順選択    
Enter     ナレーターをオンにする  
Pause システムのプロパティ      
Home 非選択ウィンドウをすべて最小化/復元      
F1 ヘルプページを開く      
F4     仮想デスクトップを閉じる  
数字 0~9 タスクバー数字位置のアプリを開始/切替 タスクバー数字位置のアプリを新規起動 タスクバー数字位置のアプリの最後の作業中ウィンドウに戻る (+Alt)タスクバー数字位置のアプリのジャンプリスト
(+Ctrl+Shift)タスクバー数字位置のアプリを管理者で起動

 Winキーのキーボードショートカットという点では、Windows 10は「苦労」した。というのもWindows 8.xでは新しいモード用に多数のWinキーを使うキーボードショートカットを定義したものの、Windows 10で廃止になった機能も少なくなかった。だが、互換性のためWindows8.x系のキーボードショートカットは残す必要があった。

 新しい機能にキーボードショートカットを割り当てたい、しかし、互換性のために、使えない組み合わせが多数あったからだ。たとえば、廃止された共有チャームを開く(モダンアプリのウィンドウ内で開く)「Win+H」といったキーボードショートカットなどが残された。

 幸いなことにモダンアプリは、すべてWindowsストア経由だったため、該当のキーボードショートカットが必要かどうかの判断を、アプリの配布状態で判断することができた。つまり、Windows 10では、Windows 8.xのストアアプリの状態を見ながら、段階的にキーボードショートカットの廃止、変更、追加をしてきたのだ。その結果、段々とWindows 8.x関連のレガシーなキーボードショートカットは減っていった。

 しかし、Windows 10自体、年2回のアップデートで変化が激しかったのも事実。たとえば、検索機能は、当初コルタナに統合されていたが、これが分離された。これによって「Win+S」は、コルタナから単純な検索機能に代わる。逆にコルタナは、Windows 8.xではチャーム表示だった「Win+C」を割り当てられている。

 このほか、新規機能にも割り当てが実施された。たとえば、絵文字パネルには、「Win+カンマ」または「Win+セミコロン」が割り当てられた。2つあるのは、セミコロンは、ASCII配列では、Lの隣のキーでシフトするとコロンになるキーにおかれているのに対して、JIS配列系では、セミコロンのシフトはプラス記号(+)で、こっちを拡大鏡のオンに使っているため、「Win+セミコロン」というキー割り当てが使えないからだ。

 また、標準ソフトウェアではないものの、Microsoftのオープンソース系ユーティリティであるPowerToysは、「Win+@」をFancyZone機能の制御に使う。一応アプリ内で割り当てを変更できるが、やはりマイクロソフトのアプリケーションならではのキーボードショートカットである。

Winキーを含むショートカットを
ユーザーが何らかの機能に定義することは可能なのか

 上の見出しに対する答えは「Yes」。キーボードショートカットを定義できるアプリケーションがあれば、Windows側の機能と衝突しない限り、Winキーを併用するキーストロークを、アプケーションで取得して利用できる。キーボードショートカット再割り当てアプリによっては、Windowsで使っていても再割り当て可能だ。たとえば、前述のPowerToysの「Keyboard Manager」の「Remap a Shortcut」でWinキーと文字キーの組み合わせを再定義できる。

 ちなみに、Windows 10 Ver.2004では、「F」「J」「N」「W」「Y」の5つの文字との組み合わせが空いている。ただし、「Win+F」を使う場合には、フィードバックHub(Windowsのバグ報告用アプリ)をアンインストールしておく必要がある(使ったことある人はいるだろうか?)。また「N」と「@」は、PowerToysが使う(変更可能)。Jに関してはマイクロソフトの資料だと、「ヒント」アプリで使っているようだが、20H1では動作していないようだ。「W」はずっと未割り当て、YはWindows MRが有効なときのみ使われる。

 これらは、比較的押しやすい場所にあるため、自分でよく使うキーに割り当てると作業効率が上がることがある。筆者は「Home」「End」「Delete」のキーを比較的よく使うのだが、これは、フルキーから少し離れた場所にある。これをWinキーのキーボードショートカットにすると、手を動かさずにこれらのキーを使えるようになる。たとえば、

「Win+J」→「Home」
「Win+N」→「End」
「Win+Y」→「Delete」

などとする。

PowerToysのKeyboard Managerを使うとWinキーを使うキーボードショートカットに他のキーストロークを再割り当てすることができる。Winキーを使うキーボードショートカットは、ほとんどのアプリで使われていないので、割り当ててもアプリ内で衝突する可能性が低く、どこでも使えるキーになる。ただし、まれに受け付けないアプリもある

 Winキーをキーボードショートカットとして使うのは、いまのところWindowsや付属アプリ、PowerToysなどのマイクロソフトのアプケーションなどだけなので、ほとんどのアプリケーションとキーボードショートカットが衝突することがない。そのためOfficeアプリや各種エディタ、そしてウェブ上のアプリケーションなど、さまざまな場面で利用できる。ただし、押すときにちょっとモタモタしてしまうと、スタートメニューが開いてしまうのが欠点。使い慣れて、ためらいなく押せるようになれば問題はないのだが。

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