■日本にもモトローラブランド浸透か
昨年10月に電気通信事業法が改正され、通信契約とセットになった端末販売では割引額に上限が設定された。ユーザーはスマホ本体の代金を今まで以上に意識するようになり、コストパフォーマンスの良いスマホが求められるようになりつつある。
松原社長も「ユーザーの見る目が変わってきた。スマホに対していくら払うのか、どういうものが買えるのかといった視点で選ばれるようになる。まさに競争の原点になっていく」と気を引き締める。
そんななか、コスパのいい中国メーカーが相次いでキャリアのラインナップに採用されていく中、キャリアのカタログでモトローラの名前を目にすることはいまのところない。果たして、キャリアへの納入は、どうなっているのだろうか。
「キャリア向けは重要であり、現在、いろいろな話をしている最中でもある。キャリアとコミュニケーションをするのはハードルが高いが、モトローラでは日本のプライオリティが上がっており、チームを拡充し、コミュニケーションを強化している」という。
かつて、日本で折りたたみケータイの「razr」はNTTドコモが取り扱いをしていた。
今回、発表となったrazr 5Gが日本のキャリアから発売されるなんてことがあれば、日本でもモトローラのブランドが一気に全国規模で浸透することになりそうだ。

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