低電圧運用もひとつの方法
AMD Wraith Stealth Coolerの冷却性能不足を補うひとつ方法として、最大で1.419Vまで上昇するCPUコア電圧を下げるのもひとつの手だ。
高負荷時でも1.230V程度(BIOS 1.2V設定)になるように調節すると、CPU温度はAMD Wraith Stealth Coolerでも70度台後半までダウン。動作クロックが3300MHz程度まで下がってしまうので、4K mp4→1080pへのエンコード処理に要した時間は3分以上伸びている。
ただ、「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」や、「DEATH STRANDING」の平均フレームレートをチェックしてみると、その差は数fpsと誤差の範疇と、ゲーミングパフォーマンスへの影響はそこまで大きくないので、メインの用途に合わせて、カスタマイズするのもありだろう。
まずは低電圧化から試してみよう
パフォーマンス優先なら、サイズ「虎徹 MarkII」を組み合わせるのがベストな解になるが、まずはRyzen 3 3300Xの低電圧化を試して、メインの用途への影響を確認してみるのが良いだろう。そのうえで、サイズ「虎徹 MarkII」に換装するかじっくりと考えてみよう。
なお、組み立て後にCPUクーラーを換装する際に覚えておいて損のない技が、マスキングテープなどを使ったバックプレートの固定だ。AMD環境は標準バックプレートを使っての固定が主流なので、マザーボードをPCケースに取り付けた状態でも、CPUクーラーの換装がスムーズに行なえる。
この連載の記事
-
第60回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】美観を損ねるチューブが目立たない! LIAN LIの水冷「HydorShift AIO」は内部を見せたい派必見 -
第59回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】ギッシリ詰め込んだ感が最高な小型ケースでPCを組んだら想定外のことが多数起きた -
第58回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】3GB/秒の爆速外付けSSDを自作できるAOTECHのUSB4エンクロージャー -
第57回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】「DeskMeet X600」と組み合わせたいCPUクーラーを見つけ出す! -
第56回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】天然木フェイスが秀逸なPCケース「North」を触ってみた -
第55回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0最速クラスで2TBが2万円切り!SUNEASTのSSD「SE900 NVMe 70」を使ってみた -
第54回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】大型水枕を装備するAlphacool製水冷ならCore i9-13900Kを余裕で冷やせる? -
第53回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】定番CPUクーラーDeepcool“AK三兄弟”の実力を再チェック! -
第52回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】定番140mmファン4製品の性能を比較 -
第51回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】用途や環境によっては500GBで十分! WD_BLACK SN770の500GBを試してみた -
第50回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】DeepCoolの白色クーラー「AK620 WH」はCore i9-12900KFを冷やせるか? - この連載の一覧へ