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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第31回

【鉄板&旬パーツ】ようやく入荷したRyzen 3 3300XにベストなCPUクーラーは?

2020年09月06日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 登場とともに、その高いコストパフォーマンスで注目を集め、あっという間に高コスパPC自作の鉄板CPUのひとつになったのが、4コア/8スレッド、ベース3.8GHz、最大4.3GHzの動作クロックというスペックを1万5000円台前半で実現したAMD「Ryzen 3 3300X」だ。

Ryzen 3 3300X

 その注目度は抜群で、発売から1ヵ月と少し経った7月上旬には軒並み完売状態に。その後もAMDからの出荷が確定せず、結局2ヵ月近く再入荷待ち状態になっていたが、8月下旬にAmazonなどの通販サイトを含め、ようやく再入荷。通販ではあっという間に完売していたが、店頭販売に限定していた秋葉原の「パソコンショップ アーク」では、9月1日の時点でも在庫が残っていたので、待望のRyzen 3 3300Xを手にした人も多いことだろう。

4コア/8スレッドで1万5000円前後となるRyzen 3 3300X。ゲーミングPCを組むのにもおすすめ

8月下旬にようやく再入荷するも、ふたたび多くのショップが完売している

 筆者もおもしろそうなので7月の段階で購入し、B550チップセット搭載マザーボードや、Radeon RX 5700と組み合わせてテスト環境として使ったり、「DEATH STRANDING」をプレイしたりしていた。

冷却性能に不安のある付属クーラー

 パフォーマンス面は、「Zen 2ベースで1万円台のRyzen 3 3300X&3100の実力をチェック!」や、「4C/8Tの2万円アンダーCPU対決、勝つのはどれ?」で紹介している通り、なかなか優秀になっている。

 ただ、実際にPCケースに組み込んで使っていて気になったのが、CPU温度になる。コスパ重視で組むならCPUに付属するCPUクーラーを使うのがベストだが、付属の「AMD Wraith Stealth Cooler」は最下位モデルになり、ヒートシンクは小型なうえに中央には銅柱も埋め込まれていないため、冷却性能はそれなり。

 コンパクトミドルタワーPCケース(フロント吸気ファン×1、リア排気ファン×1)のNZXT「H510」に組み込み、「HandBrake」で4K動画をエンコード(1080p、H.265)すると、CPU温度はコア電圧が1.419Vまで上昇するのもあり、Ryzenの上限温度となる95度を超えてしまった。

 もちろん、クロックダウンして温度を下げることで、そのまま問題なく動作するのだが、かなり気になる。そこで3000~4000円程度で購入できる定番CPUクーラー2種類用意。CPU温度や、動作クロックなどがどの程度変わってくるか試してみた。

AMD Wraith Stealth Coolerでは、CPU温度が上限の95度に簡単に達してしまう

最下位モデルになるAMD Wraith Stealth Coolerは、ヒートシンクサイズもコンパクトだ

B550チップセットを搭載するASUS「TUF GAMING B550-PLUS」などと組み合わせてテストした

テスト環境
CPU AMD Ryzen 3 3300X
(4コア/8スレッド、3.8~4.3GHz)
マザーボード ASUS「TUF GAMING B550-PLUS」
(AMD B550、ATX)
メモリー Crucial「Ballistix Sport LT W4U3200BMS-16G」
(DDR4-3200 16GB×2枚)
ビデオカード SAPPHIRE「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 8G」
(Radeon RX 5700、GDDR6 8GB)
SSD CFD「CSSD-M2B1TPG3VNF」
(PCIe Gen4×4 NVMe M.2、1TB)
電源ユニット Seasonic「FOCUS-GX-750」
(750W、80PLUS GOLD)
OS Microsoft「Windows 10 HOME 64bit」

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