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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第647回

有名店と開発したレンジ調理ラーメンをデリバリーする「RAMEN EX」エリア拡大に期待

日清食品の「デリバリーラーメン」が真面目にウマイ!名店の味を家で楽しめる

2020年08月06日 17時45分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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 飲食店のテイクアウトやデリバリーのニーズが高まる中、日清食品は有名ラーメン店の味を自宅やオフィスに届けるデリバリーサービス「RAMEN EX」を今年5月11日からスタートしました。

 有名ラーメン店と日清食品が電子レンジ調理専用の商品を共同で開発。専用の拠点を設けて「Uber Eats」または「出前館」から注文を受け付けます。8月6日現在、東京では「西麻布」「新宿」「池袋」、大阪では「梅田」、九州では「博多天神」に店舗を構えており、それぞれ半径約3.5km以内を配達エリアとしています。

30分以内でラーメンを届けてくれる「RAMEN EX」

 現在販売しているのは「一風堂」の「一風堂監修 博多とんこつラーメン」、「すみれ」の「札幌濃厚味噌ラーメン」、「ますたに」の「背脂鶏ガラ醤油ラーメン」、「無鉄砲」の「無鉄砲監修 とんこつラーメン」。それと、日清食品オリジナルの「豚天国ラーメン」。価格は、有名ラーメン店との共同開発商品が各1080円で、「豚天国ラーメン」のみ1380円です。

5つのメニューを用意。「豚天国ラーメン」は1380円。他は、1080円。※税込価格です

 追加料金を出せば、チャーシュー増量、トッピング追加、替え玉(麺大盛り)なども可能。サイドメニューの「半チャーハン」(300円)、「おつまみチャーシュー」(250円)なども揃えます。

日清食品が手掛けるデリバリー「RAMEN EX」を体験!

 日清食品と有名店がコラボしたカップ麺はたくさんありましたが、電子レンジで調理するラーメンはどうなのでしょう? ものは試しと「一風堂監修 博多とんこつラーメン」と、オリジナルの「豚天国ラーメン」を注文してみました。結果、めちゃクオリティが高くほぼそのまんま店舗のラーメンの味を楽しめて歓喜しました!

■「一風堂」の「一風堂監修 博多とんこつラーメン」

 レンジ調理専用の丼容器で届きます。「RAMEN EX」と書かれたスリーブが特徴的で、なんとなく日清っぽい。チャーシューや野菜が入っているので届いたらすぐに調理して食べるのがよいでしょう。
 

 「一風堂監修 博多とんこつラーメン」の場合、中皿にチャーシュー、メンマ、もやし、きくらげなどがのった二層構造になっていて、その下にはプルプルしたスープと麺が入っていました。具材ののった中皿を取り外し、麺、スープが入った丼のみを電子レンジで加熱します(600Wで6分、500Wで7分)。加熱する際には蓋も装着します。

具材ののった中皿を取り外して、麺、スープのみをレンジ加熱すると、こんな感じに。

  加熱が終わったら、蓋を外して麺を混ぜほぐし、具材をトッピングして出来上がり。

出来上がり!

 一風堂の「白丸」に限りなく近いシルキーなスープ! まろやかな口当たりでとんこつの旨みがたっぷりと楽しめます。奥深くてそそられる味わいなのに、後味はさっぱりしていてどこか上品。個人的にですが、とんこつラーメンといってもいろいろある中、一風堂のラーメンはスッと身体に染みて、食べると元気になれるような感覚があります。そんな感覚もまんま味わえました。

 具材は温めておらず後のせでしたが、スープに馴染んで温かくなっていました。チャーシューは薄めですがジューシー。きくらげのコリコリした歯ざわりも楽しめて満足です。

 なにより、とんこつラーメンの細麺のギュッギュッとした歯ごたえを残しているのが再現性高くてスゴイと思いました。

■日清食品オリジナル「豚天国ラーメン」

 お次に、日清食品オリジナル「豚天国ラーメン」。極太麺と背脂たっぷりの濃厚豚骨スープが特徴だそうで、お察しかと思いますがいわゆる“二郎系”です。

 キットそのものからして仰天!

 丼容器が2つ。それと、もやし1袋!?

もやし1袋がキットに入っていました!

 もやしを自分で買い足したわけではないです。全部含めてセット。「豚天国ラーメン」だけ他の商品より値段が高い理由がわかった気がします。

 調理手順はやや複雑。麺が入っている丼(小)のほうを、まず電子レンジで加熱します(600Wで5分30秒、500Wで7分)。

麺が入っているほうの丼を先に電子レンジで加熱。

 次に、スープと具材が入っている丼(大)から、具材がのった中皿を取り外し、蓋をかぶせて加熱します(600Wで6分30秒、500Wで7分)。

お次にスープが入っている丼を加熱。

これは温める前です。ドロッドロ……!

 この時、蓋の上に先ほどのもやしパックものせて一緒に加熱するという大胆な工程!

もやしをのせて電子レンジ加熱。

 加熱が終わったら、先に温めておいた麺をほぐしてからスープに加えて、さらにもやしをのせ、最後に、とっておいた具材のチャーシュー、生にんにくを盛り付けて出来上がり。

温めたスープ。脂が浮いています。

スープにほぐした麺を入れる。

麺とスープだけでもボリューミー。さらに、もやし、チャーシュー、生ニンニクを加えます。

出来上がり!

 もやしが山盛りで、厚切りのチャーシューもインパクトがある、まさに二郎系のビジュアル!

コショウと並べてみました。ボリューム満点の“山”の感じ。おわかりでしょうか?

 写真ではお伝えできませんが、ニオイがスゴイです。電子レンジで加熱している時から、背脂の強烈な香りが漂っていました。家に苦手な人がいたら抗議されそう。

ニンニクがきいてすごいアッパー。

 ゴロッブツッとした太麺に、背脂たっぷりの濃厚スープが絡みます。トッピングの生ニンニクが食べていくうちに全体に混ざってきて、ものすごく強烈! まさに背徳の味!

チャーシューも分厚くてスゴイの一言。

 チャーシューの厚みも半端じゃない。後のせでしたがスープの熱が伝わり、温かくおいしくいただけましたよ。

 一食を食べきるとお腹いっぱいで身動きできないほどに。実際に食べてみて、お店の満足感にかなり近いなと思いました。1380円と他のメニューに比べてもちょっと高く、調理工程も約15分ほどかかり手間もありますが、家で二郎系ラーメンを味わえるなんてすっごいな。

 お店には食べに行く機会がないという人も、デリバリーなら手軽に二郎系を試せるのではないでしょうか。同居人がいらっしゃる場合くれぐれもニオイ問題にはお気をつけください。

 5つのメニューのうち2つを食べてみましたがどちらもとてもおいしく、麺の質感、スープの味わい共に文句のつけようがないほど。レンジ調理商品でここまでお店の味に近づけられるものと感心しましたよ。ところで、日清食品はなぜラーメンデリバリーに参入したのでしょうか?

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