GWが終わると今年もやってきました「カメラグランプリ」です.カメラグランプリは、みなさんも愛読しているに違いないカメラ・写真雑誌の編集部で構成されるカメラ記者クラブが主催する年に1度のイベントです。
記者やプロカメラマンの投票によって、2019年4月から2020年3月までに発売となった全カメラとレンズを対象に、優秀な製品を選んで表彰するものです。自分も特別選考委員として、清き一票(10点)を投じましたが、集計結果が発表となりましたので、速報をおおくりしましょう。
カメラグランプリ2020
大賞は・・・・・・・・・
ソニー「α7R IV」に決定!!!
2019年度に発売となったカメラのベスト1は、ソニーの「α7R IV」に決定しました.おめでとうございます.α7シリーズの高画素シリーズRの4世代モデルで、フルフレーム6100万画素は強いですね。
ちなみに、上位5機種はどうなっているのかというと、、、
1位 ソニー α7R Ⅳ
2位 キヤノン EOS-1D X Mark III
3位 ニコン Z 50
4位 富士フイルム FUJIFILM GFX100
5位 シグマ SIGMA fp
今年もベスト5のうち4モデルが「フルサイズ(以上)のミラーレス一眼カメラ」ですね。
カメラグランプリ2020
レンズ賞は
ソニー「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」です!!
続いて「レンズ賞」のほうは、昨年の24ミリF1.4に続き、ソニーのレンズとなりました。
こちらの上位5レンズはどうなっているのかというと、、、
1位 ソニー FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
2位 コシナ Voigtladner APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount
3位 パナソニック LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.
4位 ニコン Nikkor Z 58mm f/0.95 S Noct
5位 キヤノン RF70-200mm F2.8 L IS USM
なかなかマニアックな結果で、選考委員のみなさんのコダワリが感じられます。
カメラグランプリ2020
カメラ記者クラブ賞は3モデル!!
キヤノン「EOS-1D X Mark III」
ニコン「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」
富士フイルム「GFX100」
こちらはカメラ記者クラブのメンバーが合議で選ぶもので、カメラ賞の2位のEOSと4位のGFX、そしてレンズ賞の4位となったNoctの3モデルとなりました。
カメラグランプリ2019
あなたが選ぶベストカメラ賞は
ソニー「α7R IV」です!!
そして、ユーザーのみなさんの直接投票によって選ばれたのが、大賞と同じソニー「α7R IV」です。なんだかソニーさん圧勝な感じですね。
ASCIIによる実機レビューはこちらです。。。
記者クラブのリリースにある 選考理由を掲載しておきますね。。
大賞 ソニー「α7R IV」
フルサイズミラーレス機のα7シリーズの中でも高画素機Rの4代目のモデル。画素数は、有効約6100万画素になり、先代α7R IIIの有効約4240万画素から大幅にアップ。撮影画像は緻密で、画像をクロップしても十分に使える画質である。それでありながらも、AF/AE追従でメカシャッター時約10コマ/秒の高速連写が可能。像面位相差AFセンサーによる、オートフォーカスも高速で、瞳AFは正確で被写体の追従性もよい。高画素と動体撮影を高い次元で両立させている。また、大型化したグリップやボタンの機能変更、露出補正ダイヤルのロック機構など操作性、バッテリーの大型化など使い勝手も大きく改善されている。「フルサイズαの集大成的存在」、「現在のミラーレス機としては最も高い性能」「オールマイティーという言葉はこのカメラこそふさわしい」など多くの選考委員が評価した。同シリーズのα7R IIは2016年にカメラグランプリ大賞を受賞している。
レンズ賞 ソニー「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
焦点距離200~600mmの超望遠ズームレンズ。同社のカメラと組み合わせて高速かつ静かでレスポンスのよいAFを実現。インナーズームによりズーミングしても全長が一定で重量バランスの変化が少ないのは、小型なミラーレス機用レンズとして使い勝手に寄与している。少ない回転角で操作できるズームリングなど操作性もよい。開放F値はF5.6-6.3であっても、電子ビューファインダーや同社のAFシステムでは問題にならない。光学式手ブレ補正を搭載し、小型・軽量で取り回しのいいレンズに仕上がっている。そうした使い勝手の良さに加え光学性能も高く、その性能やスペックに対して安価であることにも評価が集まった。テレコンバーターにも対応し、最大1200mmのレンズとして使える。現時点でのミラーレス用超望遠ズームの決定版ともいえ、モータースポーツはもちろんのこと、飛行機、野鳥の撮影などに重宝するレンズだ。東京五輪では、間違いなく「オリンピックレンズ」というべき存在になるだろう。
カメラ記者クラブ賞 キヤノン「EOS-1D X Mark III」
大きな進化を遂げた究極のフラッグシップ一眼レフ。これまでの一眼レフ機のアドバンテージ部分を順当に進化させた。一眼レフとしてAEセンサーを使った被写体認識やAF/AE連動で約16コマ/秒の高速連写を実現しただけではなく、デュアルピクセルCMOS AFによるライブビュー撮影でも高速かつ、確実に追従するAFで約20コマ/秒を実現している。ミラーレス機が主流になりつつある中で、一眼レフのメリットと存在価値を強く主張している。新開発で16点に分離させるGD*ローパスフィルターを採用。モアレを抑えながらも、レンズの解像感を生かす設計になっている。また、新開発の画像処理エンジンDIGIC Xによって連写性能や動画撮影にも寄与している。一眼レフとしての高い性能と、ミラーレス機に繋がるライブビュー性能のよさも実感できる最高峰のデジタル一眼レフカメラである。
カメラ記者クラブ賞 ニコン「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」
2018年に同社の新ミラーレスカメラのZシリーズと同時に発表され、そのZマウントはこのレンズを作れる寸法に設計されたと明かされた大口径標準レンズ。ニコンZマウントシステムを象徴するレンズといえる。一眼レフ用のFマウントの制限から解放され設計の自由度が向上したことを存分に生かしている。標準域のレンズでありながら、大きなマウントおよび開放F値0.95により、望遠レンズ並みの大きなボケを実現。その浅い被写界深度は、これまでとは異なる表現を可能にする。大口径でありながら、周辺まで優れた画質を誇る。MFレンズであり高価ではあるものの、それに足るあこがれが持てるレンズだ。2020年5月18日現在、受注が休止されているのは残念だが、そうせざるを得ないほどの注文が多いのは、本レンズだけでなく、新マウントシステムとしての期待の表れといえる。
カメラ記者クラブ賞 富士フイルム「GFX100」
43.8×32.9mmの大型センサーを採用するGFXシステムの中でも、1億200万画素という超高画素を生かしつつも、機動的に撮影できる仕様を両立した意欲的なカメラ。単に高画素というだけではなく、顔や瞳認識をはじめとする高速なAFシステム、また5軸5段のボディー内手ブレ補正機構を搭載。それでいて、35mm判のプロ機と変わらないサイズや操作感を実現し、1億200万画素の性能を手持ち撮影でも十分に生かせるようにしている。大きなセンサーサイズの余裕と、画像処理の技術により14ストップという広いダイナミックレンジを実現している。スタジオ撮影だけではなく、防塵・防滴、耐低温性能を確保することで、屋外での撮影にも対応。1億200万という高画素を、身近な存在にしたカメラといえる。