このページの本文へ

カメラグランプリは今年で40周年です

速報!! この1年でイチバンのカメラを選ぶ「カメラグランプリ2023」 大賞は「α7RⅤ」に決定!

2023年05月17日 13時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 カメラ記者クラブは5月17日、40回目の開催となる「カメラグランプリ2023」の各賞を発表しました。

 カメラグランプリは、カメラ・写真雑誌・WEBの編集部で構成されるカメラ記者クラブが主催する年に1度のイベントです。記者やプロカメラマンの投票によって、2022年4月から2023年3月までに発売となった全カメラとレンズを対象に、優秀な製品を選んで表彰するものです。今年も最優秀カメラの「大賞」をはじめとする各賞が発表となりました。

カメラグランプリ2023
大賞
ソニー「α7RⅤ」

 2022年度に発売となったカメラのベスト1は、ソニーの「α7RⅤ」に決定しました。おめでとうございます。同社のフルサイズ・ミラーレスカメラのフラッグシップモデルとして、AF専用チップを搭載して、新次元のAF性能を搭載したことが評価されました。

[大賞 選考理由]
 ソニーα7シリーズの中でも高精細な撮影が可能な「R」の最新世代として、クラス最高の有効約6100万画素CMOSセンサーを採用。新たに搭載した「AIプロセッシングユニット」によりAF性能を始め、オートホワイトバランスなどの色再現も向上。また手振れ補正機構の強化といった基本性能の大幅引き上げから、高解像度機のポテンシャルをより幅広い撮影シーンで発揮しやすくなったとの評価を得た。また、背面モニターをチルトバリアングル両対応の4軸マルチアングル液晶モニターとした点においては静止画と動画、双方の要求を満たす新たなるスタンダードを提示したとのコメントも寄せられた。

 ちなみに、上位5機種は、
2位 キヤノン   「EOS R6 MarkⅡ」
3位 パナソニック 「LUMIX S5Ⅱ」
4位 富士フイルム 「X-T5」
5位 富士フイルム 「X-H2S」

 今年は上位3機種が「フルサイズのミラーレスカメラ」で、富士フイルムの2機種はAPS-Cサイズながら見事にランクインしました。

カメラグランプリ2023
レンズ賞
OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 」

 「レンズ賞」は、マイクロフォーサーズ陣営からOMデジタルソリューションズの90mmマクロが取りました。フィルム時代からのOMファンにとって、まさに待ってましたというマクロですね。

[レンズ賞 選考理由]
 マイクロフォーサーズ規格としては最も焦点距離が長いマクロレンズ。最大撮影倍率は2倍(35mm判換算4倍相当)に達し、テレコンバーターも使用可能。対応するカメラボディにおいては「最大7段分の手ブレ補正効果」や「深度合成撮影」を可能とする先進性が高く評価された。近年においては珍しい180mm(35mm判換算)の画角は、ワーキングディスタンスを確保しやすく、風景撮影で遠景を切り取るようなシーンにおいても有効との声も。小型軽量性に定評のあるマイクロフォーサーズシステムの撮影シーンを更に広げる1本となった。

 レンズのほうの上位はどうなっているのかというと、
2位 ソニー  「FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ」
3位 キヤノン 「RF135mm F1.8 L IS USM」
4位 ソニー  「FE 20-70mm F4 G」
4位 ニコン  「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」

 マクロに広角ズーム、中望遠とバラエティー豊かですね。

カメラグランプリ2023
あなたが選ぶベストカメラ賞
パナソニック「LUMIX S5Ⅱ」

 当サイトでもご案内しました、ユーザーのみなさんの直接投票によって選ばれる「あなたが選ぶベストカメラ賞」は、パナソニックの「LUMIX S5Ⅱ」となりました。例年、大賞と同じフラッグシップカメラがとることが多いのですが、ユーザーのみなさんが実際に欲しいカメラとして投票した結果ですね。

[あなたが選ぶベストカメラ賞 投票理由抜粋]
・本当にユーザーのことをとことん考え抜いた良いカメラだから
・スチル、動画機としてクオリティが高く、とても使いやすいため
・要望の多かった像面位相差AFを搭載して、目立たない冷却ファンも内蔵して、地味ながら完成度が高い
・リアルタイムLUTにより、表現の幅が更に広がった
・リアルタイムLUTや優れた画質といったように撮影を楽しむことを追求している
・コスパが特に高く、必要十分な機能/画質などを備えており、多くの人にフルサイズカメラの楽しさを提供したこと
・動画ニーズの高まりにおいて放熱機構が各社の課題になるなか、ペンタ部に格納するという独創的なアイデアでコンパクトさと耐熱性を両立している点が素晴らしい。センサースペックに現れないカメラのデザイン設計にインパクトを与えたモデルだと思う
・多彩な機能を小型筐体にまとめ画質も秀逸。最もバランスの取れた逸品
・像面位相差AFなどなどLUMIXの新たなチャレンジを感じたため
・画質の色再現性の良さ、手振れ補正性能等の基本性能の高さ、デザイン、コストパフォーマンス
・スチル・動画機としてクオリティが高く、とても使いやすいため

カメラグランプリ2023
カメラ記者クラブ賞
【企画賞】ライカ「ライカ M6」
【企画賞】キヤノン「EOS R50」
【技術賞】DxO「PureRAW」
【企画賞】ProGrade Digital「CFexpress Type B GOLD 512GB」

 こちらはカメラ記者クラブのメンバーが合議で選ぶもので、銀塩カメラのM6にEOSのエントリーモデル、写真編集ソフトに記録メディアとバラエティー豊かです。

[選考理由]
ライカ 「ライカ M6」
1984年の登場以来、今も中古市場で根強い人気を誇るレンジファインダーカメラの復刻版。フィルムや印画紙の価格高騰など、銀塩写真そのものが厳しい環境にある昨今、フィルムカメラのアイコンとして名高い「ライカ M6 」の再登場は大きな話題となり、愛好家を勇気づけた。

[選考理由]
キヤノン 「EOS R50」
EOS Rシリーズに加わった最も手頃なエントリー機。上位機に通じるAF性能の高さと、初心者向けに拡充されたオート機能の数々を評価。ネーミングの継承こそ叶わなかったものの、30年続いた「EOS Kiss」シリーズの伝統とノウハウは確かに受け継がれている。

[選考理由]
DxO 「PureRAW」
同社の写真編集ソフト「PhotoLab 」に搭載されていたノイズ除去機能を、「RAWデータを高画質化する」というインパクトのあるメッセージとともに単体ソフト化。ごくシンプルにして明快な操作ながらも、PCの高い処理能力を活かした更に高度なRAW編集が認知・注目されるきっかけを作った。

[選考理由]
ProGrade Digital 「CFexpress Type B GOLD 512GB」
ハイエンドの「COBALT」シリーズで CFexpress Type B の採用と普及を後押ししてきた同社が、持続書き込み速度などの高性能を維持しつつ低価格化を実現。一般ユーザーがCFexpressカードを導入する際のハードルを更に低くしたことを評価。

 ASCIIによる実機レビューはこちらです。ぜひ購入の参考にしてみてくださいね!

ソニー「α7RⅤ」実機レビュー = AF専用のAIチップの威力は新次元だった!

キヤノン「EOS R6 MarkⅡ」実機レビュー = コスパ最高の高性能自動AFカメラだ!

「LUMIX S5Ⅱ」実機レビュー = 撮像素子もエンジンもデザインも新しくなった最強フルサイズカメラだ!

富士フイルム「X-T5」実機レビュー = 最高クオリティの写真をダイヤル操作で撮る快感!

富士フイルム「X-H2S」実機レビュー = 最新フラッグシップ・ミラーレスカメラの実力とは!?

 

■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン