●どういう実装になるのか
Bloombergの報道では、Aシリーズ搭載のMacは、2021年に少なくとも1機種登場し、最大12コアの製品を含む3種類のチップが用意されることが見込まれています。
現在のMacラインアップを見渡してみると、白羽の矢が立ちそうなのがMacBook Airです。現在第10世代Intel Coreチップを搭載していますが、ラインアップはデュアルコアのIntel Core i3、クアッドコアのIntel Core i5/i7と3種類が用意されています。
ただし、実装方法とブランド名についてどうするのかは疑問があります。
まず実装方法。
ラップトップという形状を指して「Mac」と呼んでいるとすれば、すでにAシリーズチップを前提にしているiPadOSを活用した方が有利です。iPad向けの膨大な数のアプリ資産をそのまま活用でき、iPadからのステップアップもスムーズ。そしてセルラー対応など、Aシリーズ搭載コンピュータであるiPadがこれまで実現してきた機能の取り込みもできます。
ただ、Aチップを搭載する「Mac」と言っている以上、macOSが動作することも考えられます。その場合、macOS Catalinaの次のバージョンで、IntelとAシリーズの両方のチップをサポートすることになるのではないでしょうか。
MacアプリもIntel、Aシリーズ双方向けにビルドして用意する必要があるでしょうし、Mac App Storeはアクセスしてくるマシンのチップを判別して、適するアプリをダウンロードする仕組みとして機能するなどの刷新も必須となります。
そのことを考えると、2020年の世界開発者会議、WWDCは、「プラットホームの大きな拡張・変更』を開発者に伝える非常に重要なイベントになると考えられます。ただし新型コロナウイルスの影響で、WWDCは既にオンライン開催への変更が伝えられており、ハンズオンなどの場が用意されるか不透明となりました。そのことが影響しなければ良いのですが。
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