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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第93回

iPhone SEにiPhone 11 Pro Maxから「戻る」のは難しい

2020年04月24日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●細かいデザインの差異、化けたカメラ

 筆者は意外とiPhone 8も気に入っていたのですが、それでもiPhone SEとの違いを発見するのは難しいです。

 わかりやすい箇所で言えば、背面に書かれていた「iPhone」の文字は省かれ、iPhone 11シリーズと同様アップルロゴのみが浮かぶデザインとなりました。加えて、前面について、ホワイトは黒に変更され、いずれの本体カラーでも前面は黒に統一されました。これもコストダウンの一環といえるでしょう。あとの違いを見つけることは難しく、iPhone 8用のケースを装着すると見分けはつかなくなります。

 ただし、カメラ周りはiPhone 8に比べると飛躍的な向上が見られます。

 わかりやすい機能面でいくと、背面・前面のカメラ共に、ポートレート撮影ができるようになりました。人物に限られますが、手前にいる被写体と背景を分離し、背景をぼかす処理をすることで、印象的な写真ができあがる、お馴染みの機能です。深度コントロールやライティングにも対応し、撮影した写真は後から編集できます。

 しかしf1.8の広角カメラは、手前に焦点を合わせれば、適度に背景をぼかした撮影にも対応できます。たまたま近所に咲いていたカリフォルニアポピーを摘んで生けてみましたが、花弁の色、つぼみの表面の細かいトゲなどをうまく再現しつつ、1mちょっとの距離にある壁がボケて、手前の花を際立たせています。若干、花弁の輪郭のエッジ部分が不自然にぱっきりしすぎているようにも感じます。

 レインボーの置き物の写真を見ると、逆光の環境ながら、色と表面のテクスチャまで再現している様子がわかります。という具合に、コンピュータ処理をアシストに活用する絵づくりによって、シングルカメラのiPhone SEの画質を高めています。

 実はアップルにとって、A13 Bionicチップとシングルカメラの組み合わせは初めて。そのため、カメラソフトウェアはiPhone SE向けに新たに書かれています。その点でいうと、アップルのスマートフォンの中で、A13 Bionicのポテンシャルに最大限頼った最新ソフトウェアを体験することができる、というわけです。

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