新型コロナウイルスの感染拡大は1月の中国に始まり、3月までには欧州、米国、そして日本でも広がりを見せ、世界経済は大きな停滞に入りました。日本では筆者も大好きだった志村けんさんも新型コロナウイルスの肺炎で亡くなりました。喪失感がこれまでにないほど大きなものです。
アスキーのもう1つの連載で、テレビが壊れた件を1ヵ月半前に書きましたが、結局ここまでテレビを買わずに過ごしてきました。きっとニュースをつけっぱなしにするだろうし、オンライン、あるいはツイッターで収集できる情報以下の内容が1日以上遅れて報じられるだけなので……。しかし志村けんさんの追悼番組が見られない1点で、テレビを早く買わなかったことが悔やまれます。
様々な日常的なことや当たり前のことが感染拡大につながってしまうという事実もまた、この1ヵ月間に突きつけられたものでした。
仕事はだんだんとテレワークを強いられ、「不要不急」と分類される仕事をされている方から、休業や雇い止めが既に始まっています。子どもたちにとってもつらい1ヵ月でした。進級する子は、急に担任の先生やクラスの友達と会えなくなり、そのまま卒業式もなく、そしておそらく、入学式も新学期の始業式もないままこれから1ヵ月自宅に待機する、という都市部の学校も多いはずです。
世界中の都市の事例を見て、特に感染爆発と死者数が悲痛に増えていたイタリアでは、ロックダウンの効果が現れつつあります。また人口密度は違いますが、早期のロックダウンに踏み切ったサンフランシスコ、シリコンバレー地域に比べ、ロックダウンがワンテンポ遅れたニューヨークは、新たな感染震源地と言われるほど急速に感染者数と死者数が増えています。
東京がそこから何を学ぶのか、数字にあらわれてからでは手遅れということを物語っているように思います。日本でも経済をいかに維持するかをパッケージにした外出禁止要請を出すべきだと考えています。
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