最新パーツ性能チェック 第288回
新たにフルHDをサポートして、品質は3段階で選べるように!
DLSS 2.0をレビュー、GeForce RTXの価値を爆上げするWQHD&4K時代の救世主
2020年03月23日 22時00分更新
まとめ:WQHDや4K時に大幅なパフォーマンスアップを確認!
懸念はDLSS対応ゲームが少ないことぐらい
以上でDLSS 2.0の解説と検証は終了となる。全体的にフルHDでは導入するメリットが相対的に低く、WQHD以上の解像度を狙う時に大幅なパフォーマンスアップが期待できる。DLSS 2.0になって設定が増えたが、フルHDではかえって画質が眠くなることを覚悟しなければならないのはこれまでと同じ。つまり、DLSSはWQHDや4Kといった高精細なディスプレー環境で輝く技術なのだ。
筆者個人としては、DLSSはDXRよりも速攻性があるTuringならではのソリューションと感じているのだが、対応ゲームがまだ少ない。確かTuring発表時は「PUBG」もDLSSに対応予定と言っていたはずだが、いつの間にか立ち消え気味になってしまった。その対応の遅れがNGXに学習させる手間にあるとすれば、学習モデルを強化したDLSS 2.0は長く沈黙を続けてきたDLSSが上向きになる好材料となるかもしれない。
DLSSは学習させる必要があるので開発力のある大手デベロッパーしか扱えないのでは? という懸念もあるが、実のところは「やる気」の問題だけのような気がする。実際、昨年秋に公開された「Deliver Us The Moon」でもDLSS 2.0に対応している。開発元のKeokeN Interactiveはこれが処女作。筆者もつい最近まで知らなかったデベロッパーだが、そういった所でもDLSS 2.0はしっかり取り込めている。
Radeonでは使えない、しかもGeForce RTX 20シリーズ限定の機能を組み込むのはデベロッパーにとっては費用対効果の上で厳しいかもしれない。しかし、こういったデベロッパーを支援していくことがTuring、ひいては次世代GeForceの存在感を大きくしていくのではないだろうか。
※お詫びと訂正:記事初出時、「Cotrol」の検証バージョンが最新のものではなかったため、画像及びベンチマークの結果が正しくありませんでした。記事を訂正してお詫びします。(2020年3月29日)
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