新しいナビゲーションバー、サイドバーの項目整理機能、Slackアプリのショートカット操作など
SlackのUIが大幅アップデート、「誰にとっても使いやすい」目指す
2020年03月19日 07時00分更新
Slackは2020年3月18日、デスクトップアプリケーションのユーザーインタフェース(UI)における大幅なアップデートを発表した。今後数週間をかけて、段階的にユーザー環境への展開を進めていく。新しいナビゲーションバー、組織(ワークスペース)全体にわたる検索、サイドバーの項目カスタマイズ/整理機能、新しいメッセージ作成ボタン、各種Slackアプリへのショートカットといった改善点がある。
発表を行うブログ記事の中で、Slackは「あらゆるチームのあらゆるメンバーが、プラットフォームのメリットを活用してコラボレーションできること」が目標であると語り、今回のアップデートによって「誰にとっても使いやすいものへと進化」すると述べている。
具体的にはまず、最上部に新しいナビゲーションバーを備えた。ここに移動した検索フォームからは、従来のチャンネル内だけでなく、ワークスペース全体を対象として会話やディレクトリを検索できる。またチャンネル間の切り替えもナビゲーションバーから簡単にできる。
新しいサイドバーでは、チャンネル、スレッド、アプリなどを整理できるセクション(フォルダのようなもの)が用意された(有償版プランのみ)。セクションはユーザー自身で名前付けが可能で(絵文字の使用も可)、ユーザーは項目を自由にドラッグ&ドロップして並べ替えや整理ができる。
またサイドバーの最上部に「メッセージ作成ボタン」が追加される。このボタンを使うと、メッセージの送信先となるチャンネル/ユーザーを決める前に、どこの画面からでもメッセージの下書きを始めることができる。送信前の下書き保存も可能だ。
Slackアプリのショートカット機能も追加された。メッセージ入力欄の下にある“稲妻”アイコンをクリックすればメニューが表示され、アプリの操作ができる。標準ではSlack自身が備える「リマインダーの作成」「通話の開始」「ポストの作成」といった機能が使えるが、そのほかにもSlackと連携させているアプリに応じて、さまざまな機能が使えるようになるという。たとえば「Simple Pollによる投票の作成」「Cisco WebEx Meetingsのミーティングを開始」「Freshdeskのサポートチケット作成」といった機能が発表されており、「今後も続々と登場する予定」だとしている。
なおSlackでは、今回発表した新しいUIを段階的にユーザー環境へ展開していくと述べている。また展開完了後には、同じフレームワークに基づく新UIをモバイル版にも展開していく計画だ。