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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第82回

教育市場が潤いそうだ:

安価な「ARM版Mac」2021年登場か

2020年02月26日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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●タッチ対応をどうする

 さて、ここで考えなければならないのは、過去に何度も発言が繰り返されてきた「MacとiPadの融合はない」という方針です。

 これは特に開発者会議の場で、Macプラットホームに対する信任を得るため、と言う文脈が多かったこともあり、覆すことはMac離れを急速に加速させる可能性があります。もっとも、ジョブズ時代なら、過去の自分の発言を平気で覆して最高を目指し、納得させてきたわけですが……。

 MacとiPadの融合はない、の意味を最も厳格にとらえれば、macOSとiPadOSの統合や、デバイスラインアップの一体化などをしない、と言う意味です。わかりやすく言えば、タッチパネル対応でタブレットスタイルのMacは登場しない、という意味です。

 同時に、1000ドルという分水嶺を作ったことも、MacとiPadの境目を明確にしています。

 たとえば11インチMacBook Airは800ドル台からラインアップされており、モバイルMacとしていまだに愛用しているファンが多くいます。しかしこのモデルは廃止され、すべてのMacBookシリーズは1000ドル以上の価格に設定されました。

 一方、iPadは最も高いiPad Pro 12.9インチモデルも、スタートの価格が999ドルに設定されており、iPadの全てのラインアップは1000ドル以下で用意されています。マーケティング的な意味で、1000ドルをアップルにおけるコンピューティングの境目としていることがわかります。

 しかしながら、ティム・クック体制のアップルは市場との対話によって価値を最大化している企業。教育市場や企業ユースにおいて、Windowsを代替し始めているChromebookに対抗するには、タッチペン対応のラップトップスタイルでより価格が安いモデルを用意する必要があります。

 そこで考えられる最適解として、

・ 12〜13インチのマルチタッチディスプレイとキーボードを備えるデザイン
・ macOSで動作
・ ARMベースのAシリーズプロセッサ搭載
・ 700ドル前後で販売

 という存在が浮かび上がってきます。

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