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石川温のPCスマホニュース解説 第62回

広告を打たずに売価を下げているという:

スマホが安価で高品質 中国シャオミの「クチコミ戦略」

2019年12月17日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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 12月9日、世界第4位のスマホメーカーであるシャオミが日本市場への参入を発表した。カメラ解像度1億画素を誇る「Mi Note10」をひっさげての新規参入だ。

 日本市場には10年くらい前からファーウェイとZTEが熱心で、昨年、OPPOが日本にやってきた。シャオミは「ようやく日本参入」という感じだが、なぜこのタイミングなのだろうか。

●法改正で日本参入決めた

 シャオミの東アジア地区ゼネラルマネージャーのSteven Wang氏は「我々は創業9年の若い会社だ。3年前の2016年から国際展開を勧めている。まず狙ったのが、世界で2番目に大きいマーケットであるインド。次にインドネシア、東南アジアを攻めていった。日本にも関心はあったが、日本のユーザーは複雑で要求も高かった。当時、参入は難しかったが、今ではリソースもあるので、参入を決めた」。

 シャオミが日本参入を決めた背景は、社内リソースだけの問題ではない。

 日本市場が大きく変化しており、参入できる余地があると踏んだようだ。

 「日本でSIMフリーのオープンマーケットが拡大してきた。我々は世界のオープンマーケットで成長してきた。日本市場で10月から電気通信事業法が改正されたことも、参入を決めた経緯のひとつだ。キャリアの割引補助がなくなるので、シャオミのリーズナブルな製品ラインナップに注目が集まるのではないか。来年、5Gが導入され、市場に変化が持たらされることも追い風になりそうだ」

 日本市場ではすでにファーウェイ、ZTE、OPPOなどが凌ぎを削る。ようやく日本参入を果たしたシャオミに勝算はあるのだろうか。

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