最新プロセッサーとメモリー倍増でサクサク安定の操作感
多機能なタッチスクリーンスマートウォッチの性能の要が、プロセッサーとストレージだ。プロセッサーには、クアルコム製のSnapdragon Wear 3100を搭載しており、アプリの起動が速く、タッチの反応やスクロールも滑らかだ。昨年末に発売された「FOSSIL Sport Smartwatch」にも同じくSnapdragon Wear 3100が搭載されており、動作はキビキビと軽快だが、たまにアプリやシステムが固まり、再起動することがあった。
第5世代では、ストレージが8GBに倍増したおかげか、非常に安定感がある。5日間の試用期間中、アプリやシステムが固まったり、落ちたりすることは一度もなかった。毎日ずっと身に付けて使うものだけに、ストレスなく、安心して使えるのはうれしい。
4つのバッテリーモードと急速充電で、電池切れの不安から解放
新機能の目玉は、省電力バッテリーモードと急速充電の搭載だ。節電には、ネットワークや画面の明るさなどこまめに切り替えるといった方法があるが、いちいち自分で細かく設定するのは面倒だし、下手に設定を変更して使いづらくなってしまうこともある。
第5世代では、4つのバッテリーモードが用意されており、「設定」メニューからすぐに切り替えられる。
「毎日」モードは、ほとんどの機能がオンの状態。バッテリーはぐんぐん消耗するが、反応が速くパッと使える。
「拡張」モードは、数日おきの充電を想定して、節電に有効な設定がセットされている。Bluetoothは朝6時から夜10時までの起きている時間のみオン、操作していないときは、バックライトやWi-Fi、スピーカー、タッチによる起動、位置情報などがオフになる。
「時計表示限定」モードは、すべてのタッチスクリーンの全機能をオフにし、普通のデジタル時計になる。ほとんど電力を消耗しないので、バッテリー残量が少なくなったときに使うといいだろう。ただし、再起動するまでスマートウォッチとしての機能が使えなくなるので要注意だ。
初期状態では「カスタム」モードの表示はなく、バッテリー消費に影響する設定を変えたときに、「カスタム」モードとして登録される。私は音声操作をよく使うので、「拡張」モードをベースに「OK Googleの検出」をオンに設定したところ、「カスタム」モードとして登録された。必要に応じて、メニューから「毎日」、「拡張」、「カスタム」をすばやく切り替えられるのは便利だ。
試しに、満充電にして「拡張」モードで使ってみたところ、24時間を過ぎても18%ほど残っていた(ちなみに、FOSSIL Sport Smartwatchを標準設定で同時に使用したところ、20時間後にバッテリー切れになった)。数日おき、とはいかないまでも、1泊2日の旅行程度なら充電ケーブルを忘れてしまっても持ちそうだ。
タッチスクリーン スマートウォッチはスマホ同様、毎日充電するのが基本的な使い方だ。しかし、悩ましいのは充電するタイミング。スマホは使っている間も充電できるが、スマートウォッチの場合、充電中は心拍が測れなくなる。フィットネストラッカーとして使うなら、できるだけつけっぱなしにして、心拍数の変化を記録したいし、起床アラームに使うなら、眠っているときも身に付けていたい。となれば、できるだけ短時間で充電を済ませたい。
バッテリー残量が10%になったところで充電を開始したところ、40分後には充電が完了していた。これならバスタイムや朝の身支度の間に充電すればオッケーだ。