超小型PCながら入出力端子が充実
OSにWindows 10 Professionalを採用
富士通のLOOX Uはすでに手元には無いが、自宅にあるPalm Top PC 110とMicroPCを並べて比べてみると、MicroPCがほんの少し小振りだ。またThinkPad同様、Palm Top PC 110は直線的でシャープなイメージだ。LOOX Uは両者の中間的な外観デザインとなっている。
MicroPCの最大の特徴は、このサイズにしては入出力拡張ポートが充実していることと、Windows 10 Professionalを搭載し“ハイパフォーマンス産業用小型PC”という位置付けになっているところだ。
もちろん、メーカーの想定通りの市場で大活躍するイメージは十分伝わるのだが、筆者のように、モバイルパソコンもフル入出力ポート型大好き人間には、ビンビンと脳みそとハートにアタックされる感じがするのだ。
実際のポート構成は、背面にHDMI 2.0ポート、USB 3.0×2、USB Type-C(3.0)、RJ-45、RS-232C。そして左側面には、3個目のUSB 3.0とmicroSDXCスロット(最大2TB)が配置されている。
実際に、背面に配置された6個の拡張ポートすべてに同時に対応するケーブルを何度か抜き挿ししてみたが、まったく問題は無かった。筆者の大好きな機能性とは関係なく、過剰に外観デザインに凝ったUSBメモリーの中には両側にケーブルがあることで極めて抜き挿ししにくい商品もあったが、側面には3番目のUSB 3.0ポートがあり、それも問題ないだろう。
このように、MicroPCは極めて小さなボディーサイズであるにも関わらず、入出力拡張ポート的には大型サイズのラップトップPCのようなハードウェア設計だ。そして、それらの使い勝手を考え実現するために外観デザインもヒンジ部分が大きく、また強化された丸くて柔らかいデザインを実現している。
外観デザインは個人の趣味性もあり意見の分かれるところではあるが、昨今のシャープて薄くて当たり前というUMPCの路線とは一線を画す、プロフェッショナルな割り切りは素晴らしい。

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