ダイナミック型にこだわってるのではなかったの?
代理店アユートのブースでAZLAの新機種「ORTA ZWEI」を発見。なんと、フルレンジのBA型×2基の構成に。記憶が正しければ、ダイナミック型ドライバーの採用にこだわっているブランドだった気がするので、ちょっと意外である。
価格は3万円台中盤になるとのことで、あまり細かい情報はなかったのだが、聞いてみると音調はワイドレンジを狙うというよりは、中域に集中した印象。滑らかでウォームだ。一方で、AZLAらしい明瞭な低域も健在だった。
イヤーチップが多すぎてよくわからない状況に
実は会場でやたらと増えていたのが、イヤーチップである。実際、イヤホンの音質にかなり影響するし、耳の形状に合わせていろいろな選択肢があった方がいい面もあるので、増えるのも当然なのだが、単純に思い立てば、作りやすいというのも理由かもしれない。過去のイベントでも少しずつ増えてきていたが、会場を歩くとその種類の多さに圧倒されるほど。全部を網羅するのはちょっと難しいが、参考展示からいくつか紹介する。
eProの「HORN-SHAPED TIPS」が今夏発売予定。価格は2000円台半ば予定。また、完全ワイヤレス機に合わせて、薄型のものや軸が細いものに向けた製品も用意する。eProの特徴としては、特許取得済みの独自ホーン形状で、グラフェンとシリコンの複合素材を採用することで、共振ピークを抑制しつつ耳への高い装着感を実現する点などがある。
AZLAの「SednaEarfit Short」「SednaEarfit Light Short」はそれぞれ既存の「SednaEarfit」「SednaEarfit Light」のショートバージョン。8月発売予定で、外耳道を分析したデータや、最高グレードの医療用LSRシリコンを使っている。高いフィッティング性能や、2層構造で共振を防ぎ、ホーン形状にすることで音波の直進性を確保していること、耐久性の高さなどが特徴だという。
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