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FiiO Q15発売、AKMのセパレートDACを搭載し、据え置き機に迫る高出力を実現

2024年01月19日 10時00分更新

文● ASCII

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 エミライはFiiOブランドのUSB DAC/ヘッドホンアンプ「Q15」を1月26日に発売する。BlackとTitaniumの2色展開。価格はオープンプライスで、実売価格は7万1500円前後になる見込み。エミライダイレクトでは専用ケース「SK-Q15」も販売する。

FiiO Q15

 Q5Sの後継製品で、旭化成エレクトロニクス(AKM)のセパレートDACシステム「AK4191EQ+AK4499EX」を搭載。新搭載の「デスクトップモード」では、ポータブル機ながら1600mWの高出力(バランス出力+ヘッドホンモード)が可能。据え置き型ヘッドホンアンプに迫る再生品質を持つとする。そのために専用のUSB Type-C端子を持ち、USB PD対応の電源アダプターを使用することで内蔵バッテリーを完全にバイパスした外部電源供給が可能。ほかのオーディオ回路も精密に設計。5段階のゲインコントロールが可能となっている。

 オーディオ回路は、DAC、IV変換部、LPF(ローパスフィルター)、ゲイン調節、ヘッドホンアンプの5つのステージで構成。各ステージにおいて十分なダイナミックレンジを確保。可変ゲインおよび可変電圧設計によって、低電圧ローゲイン・モードでは高感度なIn Ear Monitor、高電圧ハイゲイン・モードではインピーダンスの高いフルサイズヘッドホンに最適な再生が可能となっている。

FiiO Q15

 PCM768kHz/32bit、DSD512入力、MQAフルデコードが可能なUSB DAC入力のほか、最大192kHz/24bitの同軸デジタル入力(RCA)、Bluetooth(LDACやaptX Adaptive対応)などを備え、さまざまな接続方法が選べる。内部はFiiO Q7とほぼ同等で、XMOSのXU316(16コア)やTIのCortex M4などを搭載している。水晶発振器は2系統装備。

FiiO Q15
FiiO Q15

 本体にはフルカラーのIPS液晶ディスプレーを搭載し、再生状態を的確に把握できる。背面パネルにはアンチグレアガラスを採用し、傷や汚れに強いほか、手に馴染みやすい使用感を実現したとする。他のポータブル機器との組み合わせでも快適なサイズ感だ。

FiiO Q15

 また、フォーンモードを搭載し、通話時の利便性も確保。スイッチをオンにすると、Q15は内蔵バッテリーでのみ駆動し、スマートフォンのバッテリーを消費しない設定にできる。Q15は15通りのデジタル・アナログ電源が搭載されており、デジタル部、アナログ部、ヘッドホンアンプなどの電源システム、ヘッドホンアンプなど21個の低ノイズのリニアレギュレーターを配置。電圧出力の安定化を実現しているという。15個の低抵抗タンタルコンデンサーも利用している。

 また、7つのEQプリセットと3つのカスタマイズ可能なパラメトリックEQプリセットを用意。パラメトリックEQはBluetoothモードとUSB DACモードの両方で使用可能。FiiO独自のPEQアルゴリズムとUIによって周波数とゲインレベル、帯域幅を選択可能。サウンドの細かな調整も可能だという。

FiiO Q15

 入力端子は、USB 2.0(Type-C)、RCA同軸デジタル入力を装備。出力は3.5mmシングルエンドヘッドホン端子、4.4mmバランスヘッドホン端子。本体サイズは約143.5×71.8×21.8mmで、重量は305g。バッテリー容量は5500mAhで、再生時間は約9時間(UACモード/バランス再生時)。

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