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ファンハブ搭載でめんどうなケーブル整理もラクラク

パーツを組み込みやすいFSPのPCケース「CMT520」

2019年07月11日 11時00分更新

文● 竹内 亮介 編集●北村/ASCII編集部

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電源ユニット用スペースの構造が新しい

 強化ガラス製の左側板を外すと、PCケース内部にアクセスできる。マザーボードやビデオカードを組み込むエリアと、電源ユニットなどを組み込むエリアが上下に仕切られた構造で、5インチベイは装備しない。そのためマザーボードやビデオカードなどのメインパーツは、かなり広い空間でゆったりと組み込める。

上部のエリアには構造物がほとんどないため、大型のパーツを組み込んでも干渉する心配はない

ケーブルは、結束バンド用のフックの位置を考えるとおおむね中央付近でまとめるのがいいだろう。ファン/LEDハブは、どこにおいてもなんとかなる

 天板とマザーボードの隙間は実測値で約5.5cm確保されており、水冷用のラジエーターを組み込んでも余裕はありそうだ。また今回はサイズのサイドフローCPUクーラー「虎徹MarkII」を組み込んだが、天板近くのスペースがゆったりと取られていることもあり、裏面配線を通して引き出したEPS12Vケーブルはラクに組み込めた。

 電源ユニットは、カバーで覆われた底面のエリアに組む込む。磁石で固定されているカバー上面を外すと、電源ユニット用のエリアにアクセスできるという構造だ。

 スチールの保護カバーで完全に覆われた一般的なタイプと比べると、組み込む作業やケーブルの整理、拡張作業時などのメンテナンスがラクに行える。この構造は、ほかのPCケースでも取り入れてもらいたいと感じた。

一見すると完全に覆われているタイプのようにも見えるが、上面は磁石でくっ付いているだけなので、簡単に外せる

カバーを外すと、電源ユニット用のスペースにアクセスできる

 電源ユニット用のスペースに、FPSの電源ユニット「PT-550M」(奥行きは16cm)を組み込んで見ると、前面近くに装備する2.5/3.5インチシャドーベイとの隙間は実測値で約7.5cmだった。シャドーベイは外したり、前面側にズラしたりできないタイプなので、これ以上スペースは広がらない。

 ケーブル直付けの電源ユニットでは、余ったケーブルをこのスペースに隠す必要があるため、今回のような奥行き16cmクラスまでが適正だろう。プラグインタイプの電源ユニットで、余るケーブルが少ないなら18cmクラスまでが適正サイズのように思われる。

カバーを外して上から電源ユニットを差し込み、背面からネジ止めする。シャドーベイとの隙間を利用してケーブルを整理しよう

 裏面配線用のスペースは、実測値で2.8cm確保している。スタンダードなPCケースとしては余裕を持った設計であり、太い電源ケーブルを雑に整理しても、右側板が閉じられなくなるようなことはなかった。

 LEDファンを搭載するPCケースでは、裏面に多数のケーブルが集中する傾向がある。専用ケーブルとファン/LEDハブを使ってシンプルに接続できるCMT520でも、普通のPCケースに比べれば煩雑なのは確かだが、各所に用意されているフックと結束バンドを使えばスムーズに整理できるだろう。

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