49型の4Kテレビならドット絵もそのままキレイなドット絵に!!
さて、前置きが長くなりましたが、いくつかのAV機器やガジェットを使ってメガドライブミニをより楽しむ方法を探っていきましょう。まずは映像を追求していきます。映像とサウンドは、AVライター折原一也氏の協力のもと、アスキー編集部のゲーム大好き担当ジサトラハッチが検証を行ないました。
やはり、レトロなゲーム機とはいえ、接続するのは現行のテレビ。そこで今回は大画面4K液晶テレビの2019年夏の最新モデル、東芝映像ソリューションのREGZA「49Z730X」を用意しました。
REGZA「49Z730X」は、見逃した番組も後で楽しめるタイムシフトマシンを搭載した49型4Kテレビです。4Kダブルチューナー内蔵し、2つの番組を同時に表示できるダブルウインドウ機能などを搭載します。実売価格は16万9500円前後。
49Z730Xは、解像度がフルHDに満たないゲーム映像も超解像処理により、色彩豊かな画質で再現してくれます。実際に49Z730Xでメガドライブミニの画面を映してみると、4Kの大画面に映しだされるキレイなドット絵! メガドライブ発売当時のブラウン管って結構暗いしボケていたのですが、最新の4K液晶で見ると明るく鮮やかでクッキリしています。
ちなみに、セガゲームスによるとメガドライブミニは、メガドライブが発売された当時のテレビは今ほど大画面ではなく、発色も暗かったので問題にならなかった演出表現を抑えているそうです。
たとえば、「シャイニング・フォース」で魔法を使った時に起こる画面の点滅は、今のテレビで見ると負担に感じられるため、瞬間的に4回ある点滅を2回にするなどして視覚的な印象を変えずに負担をなくすなどの処理を、収録タイトル全てにおいて確認し、調整しているとのこと。普通にプレイしているだけでは気づきませんが、違和感なくプレイできるのは素晴らしいことです。
そうしたことを踏まえ、さっそく「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」をプレイしてみましたが……いきなりZONE1のボスで大苦戦。ソニックシリーズは結構プレイしていましたが下手になり過ぎなような……。気を取り直して「ロックマンメガワールド」のロックマン1で遊んでいて気づきました、ジャンプやショットがボタン押しから反応まで約0.5秒遅れていますね。
原因は「49Z730X」の映像モードを“あざやか”の設定でプレイしていたからでした。現行の最新のテレビは、映像美を追求することで、ゲームプレイ時に遅延が起こることがあるのです。しかし、REGZAには映像モードに、ゲーム向けの“ゲーム”モードが用意されています。
実際に映像モードを“ゲーム”に切り替えると、画像処理の遅延時間を約0.83msecに短縮してくれます。そのため、ボタン入力の遅延は体感0.1秒くらいと、遅延のない快適なプレイが可能になり、ソニックもロックマンも在りし日の腕前どおりサクサクと遊べました。
ゲームモードでのプレイは、ゲーム操作の遅延をなくすだけではなく、映像のキレイさもメリットのひとつとして挙げられます。ここでいうキレイさとは、ドット絵の4Kアップコンバートに余計なディザー処理などがないこと。実際に平坦部の映像処理が上手く働いていて、大画面ながら元の画像と変わらない形で表示されていました。
逆に、編集部にあった24型の液晶ディスプレーでメガドライブミニをプレイしてみると、映像が少しぼやけてアップコンバートの実力差がでました。また、画面が小さければドット感も目立たないので、レトロ感覚で遊ぶなら、小さめのPCディスプレーも味があっていいかもしれませんが。
設置場所は選ぶが100インチの大画面の迫力はイイ!
迫力を追求するということなら、プロジェクターを使えば、4K大画面テレビよりもさらに大きな画面で遊べます。そこで今回BenQの4Kスポーツ向けプロジェクター「TK800M」も用意しました。
本機の輝度は3000lmと明るく、リビングなどの明るい照明下でも映像の鮮やかさや色のバランスを保ちます。そのため、自宅やオフィスの白い壁に投射すれば、すぐに4K画質で100インチオーバーの投影が行なえます。
メガドライブミニのタイトルの中で超大画面で遊びたいのは、「ストリートファイターⅡダッシュプラス CHAMPION EDITION」で決まりっ! シリーズ第2作をベースに、追加要素を盛り込んだオリジナル作品。プロジェクターの大画面で対戦プレイをしたら、まるでeスポーツ大会の会場のような雰囲気を味わえます!
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