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トヨタ社長親子も参加! スーパー耐久クラシックチャレンジのレアカーたち

2019年06月15日 17時00分更新

文● クリハラジュン 撮影●クリハラジュン

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 5月31日~6月2日に富士スピードウェイで開催された国内唯一の24時間レース「ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」。日本国内最高峰の“草レース”である「スーパー耐久」。「個人で買えるレーシングカー」であるFIA-GT3マシンから、普段街でよく見かける「ホンダ・フィット」や「マツダ・デミオ」といったコンパクトカーをベースにしたレーシングカーまで50台以上が24時間せめぎあうレースイベントです。

 レース前の待ち時間、お客さんを退屈させないようさまざまなコンテンツが用意されていますが、 今年は「スーパー耐久ピレリクラシックチャレンジ」という新しいサポートイベントの開幕レースが行なわれました。

ボンドカーがペースカーという
豪華なレースイベント

 参加車両は30台、うち17台が「S耐&レーシングカークラシック」というS耐の前身にあたる「N1耐久」など過去のレースで活躍したマシン。

1996年のスーパーN1耐久シリーズチャンピオン「FUJITSUBO スカイライン GT-R」。ドライバーも当時と同じ、砂子塾長と福山英朗

「#24 NTCパルサー」。NTCとは神奈川県厚木市にある同社の技術開発を行っている「日産テクニカルセンター」の略。現在もツインリンクもてぎで開催されているアマチュア耐久レース「Joy耐」に出場する現役レーシングカー

 残りの13台が「ネオクラシック」という1950~90年代のクラシックカーで構成されています。

日本のモータースポーツの幕開け的存在の「ハコスカ GT-R」。このマシンは東京都江東区にあるハコスカ専門ショップ「VICTORY50」

 レースといっても順位を競うのではなく、貴重なクルマを思いっきり走らせて楽しむサーキット走行イベントになります。予選はなく、本番の24時間レース開始前の午前中に開催されました。

プロトタイプをベースに2台製作されたトヨタ2000GT“ボンドカー”。(撮影:栗原祥光)

 あくまでもレース形式なのでスタートは、先導車付きのローリング形式。その先導車は、名作スパイ映画「007」シリーズ「007は二度死ぬ」に登場した「ボンドカー・トヨタ2000GT」です。市販された2000GTには存在しないロードスター。当時のジェームズ・ボンド役を演じたショーン・コネリー氏が長身で元々のクーペでは窮屈で急遽ロードスターに改造したという噂もあります。

 その貴重な1台を握るのは、トヨタの「マスタードライバー」の称号を持つMORIZO選手。実はこのイベントにドライバーとして、2007年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に出場した109号車「Gazoo Racing TOYOTA アルテッツァ」で自身の息子であるレーシングドライバー豊田大輔選手と親子エントリーしていました。

「GRスープラコーナー」を走る「#109 Gazoo Racing TOYOTAアルテッツァ」。「GR」はこのマシンから始まった!

 レースは40分間。順位は決まっていないものの、富士で数々の名レースを披露した310サニーを先頭に走行イベントは進行、かつてのN1耐久に出場していた「FUJITSUBO スカイライン GT-R」から「510ブルバード」まで時代を超えたレースが進められ無事に40分間の走行イベントは終了しました。

順位を競ってはないが、それでもコーナーのアチラコチラで火花を散らすバトルがみられた

 今年はこのデモイベントのみになりますが、来年以降はシリーズを通したイベントになる予定です。次のページからはエントリー車両を一挙紹介します!

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