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シェアサイクルサービス「メルチャリ」から事実上の撤退か

メルカリ、子会社ソウゾウを解散

2019年06月14日 16時25分更新

文● 上代瑠偉/ASCII

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メルカリ代表取締役会長兼CEOの山田進太郎氏。

 メルカリは6月13日、連結子会社ソウゾウが運営しているシェアサイクルサービス「メルチャリ」事業を会社分割すると発表。メルチャリは新設会社で、メルカリの連結孫会社であるneuetが承継する。同日開催の取締役会で決議した。neuetがクララオンラインを引き受け先にする第三者割当増資で新株を発行。neuetはメルカリの連結の対象外になる予定だという。

 ソウゾウは、2015年の設立から「メルカリ」に続く新規事業の開発に取り組んできた。2018年2月からは、福岡市内でメルチャリの提供を開始。専用のスマホアプリで自転車のレンタルから返却まで可能なサービスで、乗りたいときにすぐ自転車を使える環境を目指していた。メルチャリは順調な成長をみせているものの、メルカリの経営資源の集中と、メルチャリの拡大を両立させるために決議にいたったとしている。

 メルカリは2018年6月期通期決算において、6月19日の上場後初の決算は営業赤字だったと発表。ソウゾウが手がける新規事業の旅行事業に関して、山田進太郎会長は「これを次の柱に育てていきたいという意気込みはあるが、それなりのリスクはある。チャンスがあればクイックに参入し、むずかしければクイックに撤退する」と話していた(『メルカリ決算 赤字拡大』)。

 ソウゾウの旅行事業を「次の柱に育て」られなかったのか。旅行事業どころか、シェアサイクルサービスからも「クイックに撤退」した。メルカリの今後を見守りたい。

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