クルマと人を安全に届ける高速道路
人を安全に運ぶクルマ
セレモニーイベントでは、NEXCO中日本 執行役員 中井 東京支社長と日産自動車 田村GT-Rチーフ・プロダクト・スペシャリストが出席。
中井氏は「東名高速道路は昨年の交通量は41万台、50年間を足し合わせますと63億台の方にご利用いただき、50年間で約60兆円の経済効果があったという試算があります。50年前は、自動車の耐久性や高速性能の面で十分な車はなかったといいますが、高速道路の整備と併せて、GT-Rのような高速性能と耐久性を兼ね備えた車が登場して今に至るのかなと思います」と挨拶。
そして新東名高速道路を手掛けたこと、2009年に起きた駿河湾地震で一部通行止めとなった東名高速道路が115時間で復旧したことを、東名高速道路の思い出として語ると、「車と高速道路は切っても切れない関係です。車と人を安全に目的地に届けることが私たちの究極の目標です。自動運転技術など車の技術が進んでいます。私たちも進化を続けて、今までの50年を祝うと共に、これからの50年に続けばいいと思います」と締めくくった。
いっぽう、日産自動車の田村氏は「車というのは道がないと生きていけません。飾る、という方もいらっしゃいますが、私はヴァーチャルの世界もいいですけれど、アクチュアルの世界で走ってほしいなぁと思っています。GT-Rという車は、Rというレーシングテクノロジーをふんだんに取り入れることで、お客様に安全を届けることをモットーに車を開発してきました。速く走る車をつくることは、色々な面を強化・改善しなければなりません。一見レースと安全は関係ないように思われますが、とても重要なのです」と車の進化にレースが必要であることを語った。
続けて「足柄サービスエリアにはスマートインターチェンジができまして、富士スピードウェイが近くなりました。富士スピードウェイといえば、初代スカイラインGT-Rが50勝目を挙げた場所でもあります。私は大雨の時、そこにいたのですけれど、やはり直線だけでなく、雨の日でも安定して速い、トータルバランスとしての車づくりを感じました。そして仕事柄、世界中の道を見てきましたが、日本の高速道路が一番いいですね。そこに車の作りこみと似ていると思いました」と感慨深く語った。
そしてMY2020モデルについて「時速300kmでも隣の人と会話ができる。それはとりもなおさず、100kmの道でも安心して走れることを意味します。そしてそのままサーキットで究極の走りが楽しめることを目指しています。百聞は一見に如かずではないですが、まずは乗っていただければと思います」とGT-Rのでき栄えに自信を持っている様子であった。