インテグレーションが求められている
SE出身の社長は、黒川博昭氏以来、11年ぶりである。
「入社以来、私が所属してきたSE部門は、システム本部からシステムインテグレーション本部、サービスインテグレーション本部と、何度も名称が変わってきた。これは、ビジネスそのものや、お客様の要望が変わっているからこそである。
システムにはインテグレーションが必要であり、いまはデジタルの時代における新たなインテグレーションが注目されている。自前のサービスだけでは、デジタル化を支援することができない。さまざまなサービスベンダーと協業するインテグレーションが求められている。数々のインテグレーションの経験を生かすことが、社長に指名された理由であると考えている」とも述べた。
必要であれば人員に手をつけることも
時田次期社長は「プラットフォーム単体でビジネスができる時代ではなく、アプリケーションやサービスだけで勝負できる時代でもない。サービス、プラットフォーム、アプリケーションを統合し、富士通が最も強いインテグレーションの力によって、新たな価値を作り上げることが大切である。
とくに海外のテクノロジーの知見を取り入れることが必要である。そして、サービスオリエンテッドカンパニーとしての成長を目指す富士通にとっては、人材が一番大切である」とした。
とはいえ「変化を捉えながら、変革は行なっていく。必要であればやらねばならない。具体的には決まっていないが、人員についても手をつけることもあるだろう」とも語る。
一方で富士通が持つ課題についても指摘する。
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