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業界人の《ことば》から 第340回

富士通の人材と技術は優秀だが、未来を描くのが難しい状況

2019年04月26日 13時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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予想外の就任

 また「富士通は、まだ適材適所にはなっていない。シナジーが出る形になっていない」とし、「富士通には創造的な技術力や経験、ノウハウがあるが、これらを統合した形でお客様に価値を提供できていない。シナジーを出さなくてはならない。これが成長につながる。

 また、グローバルのプレゼンスを上げていかなくてはならない。ここには、直前までロンドンでグローバルビジネスを行なっていた時田氏の経験が生きるだろう。パワフルな人物であり、シナジーを生むことにも期待したい」と発言。

 「時田氏はシビアさが求められ、さまざまなことが起こる金融機関の大規模プロジェクトをマネージしてきた。なにがあっても動じないこと、ビジョンを持っていること、達成するために部下を牽引していくことができる。富士通が抱えている課題を解決し、変革を成し遂げることができる力強さを感じた」とした。

 時田氏の社長就任は、関係者の間でも予想外のものだったといえる。現場を知る、SE出身の新社長がどんな手腕を発揮するのか。富士通のこれからの変化に注目したい。

握手する富士通の時田隆仁次期社長(右)と田中達也社長

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