
ついに登場したLTE対応の「スマカメ2」。Wi-Fi環境のない屋外でも、LTE電波さえあればアクティブに大活躍できる、新世代のP2Pカメラだ
Wi-Fi接続要らずのネットワークカメラ
「スマカメ2 LTE」を衝動買い
先進企業のごく一部でモバイルワーキングがスタートし始めたころ、昔勤めていた某社で、Wi-Fi無線機能を標準搭載した小型軽量で先鋭的なモバイルPCを発売することが決まった。しかし、時はやっと全米のスターバックス社でWi-Fi無線のホットスポット化が実現したころだった。
先鋭的戦略商品でも「使えるのはきっと自分たちのオフィスか自宅しか無いだろう」というのが心配の種だった。しかし、機能的に超魅力的な計画中のモバイルPCを当初から買うつもりでいた筆者は、まず自分たちだけでも使えるホットスポットを、よく行く秋葉原のどこかに作ろうと職場の同僚と計画した。
そして、地下にある秋葉原の某カレー屋さんにターゲットを絞り、店長を口説き落として、Wi-Fi無線もACコンセントの使用も無料サービスできる最初のホットスポットとしてオープンすることに成功した。そして、あまり会社に顔を出すこともなく楽しく過ごすことができた。
有線ネットワークのイーサネットを拡張していったWi-Fi無線は、その後登場したさまざまな新しい製品との相性確保もなかなか大変だった。Wi-Fi無線と並行して伸びていったパソコン世代のインターネットカメラもそのひとつだ。
パソコン世代のクラシカルなインターネットカメラの稼働までの設定は、想像を絶するぐらい大変だった。“NAT越え”“ポートフォワーディング”“ダイナミックDNS”など、もう今では記憶の片隅からも消えてしまっている難しい語彙の理解と設定作業が必要だった。
当時からミーハーだった筆者は、家にいる先代のワンコの様子を出張先ホテルのパソコンから見たいというだけの理由で多くの人の支援を受け、3日間もかけてやっと実現できた。そんな大変だったインターネットカメラも、SkypeのようなP2P技術の採用で、スマホだけで誰でも簡単に設定できる段階まで成長した。
そんな時代に、より簡単なコミュニケーション機能の確立のために、本体内にSIMスロットを持ち、4G(LTE)の格安SIMを使って映像を発信できるプラネックスのネットワークカメラ「スマカメ2 LTE」が登場した。本体にWi-Fi機能は搭載されていない。その代わり、企業内利用などを前提としたPoEにも対応したモデルだ。

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