既存のランチの問題:
「多様化」「価格の格差」「コモディティ化」
ただ「おいしいです」と主張するだけでは説得力不足が否めません。そこで、ランチにありがなちな問題点を挙げていき、ごろごろ煮込みチキンカレーで解決するという流れにします。キーワードは「多様化」「価格の格差」「コモディティ化」です。
まずは多様化。チェーン店でさえ毎週のようにあらわれる新メニュー、迷ってしまいますよね「それは、ランチの選択肢が多い都市部の話ではないか?」という声もありましょう。しかし、たとえば松屋しか近くにない場合に、新メニューが登場したとします。そうなると、いつもの牛めしでよいのか、それとも新しいものを選ぶのか、という悩みが発生します。
価格の格差についても考えなければなりません。専門店で1500円も出せば、おいしいランチが食べられるのはわかっています。しかし、毎日のようにその金額を払うわけにはいきません。
コモディティ化も問題です。「多様化と矛盾するのではないか?」と思われるかもしれませんが、「新メニューとはいうものの、既存のメニューに一工夫しただけのものでしかない」というものが多い。
逆に言えば「多様化しているようで、実はコモディティ化している」のが、とりわけチェーン店のメニューに見られる傾向といえます。
カレーというアクションプランを検討する
ここで、「カレーはどうか」という検討が入ります。汁物要素があって満腹感の高く、食べ飽きないカレーは、ランチに最適のように思えますね。
しかし、専門店のカレーはもちろんおいしいでしょうが、毎日のように通うとなるとちょっと高い。500円前後でおさめようとすると、チェーンかコンビニエンスストアが選択肢になります。
そうなると、先ほどの問題点がふたたび浮上します。牛丼チェーンのカレーもコンビニのカレーも似たようなものというコモディティ化の壁にぶつかるのです。
話が長くなってきたのでまとめましょう。選択肢が多い、高いものは食べられない、どれを食べても同じ。カレーという選択肢はよさそうに感じられますが、積極的なチョイスにはならない要素もある……。
これらを解決するには、シンプル、リーズナブル、ユニーク性をかねそなえたメニューが必要になります。
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