●Apple Cardがすべて新しいわけではないが……
クレジットカードが必須とも言える米国の生活では、日本とは異なる日常がいくつも発見できます。
たとえばカードのスキミングはちょっと前まで日常的な出来事で、1年に2回ほど被害に遭ってもさほど驚かれないほどでした。
その後、EMVといわれるICチップを前提とした取引になったり、ほぼ同じ時期に始まったApple Payなどによりスキミング被害は激減し、筆者は2015年以来、そうした被害に遭わずに生活できるようになりました。
Apple Cardには、カード番号やセキュリティコードを動的に発行する仕組みが備わっています。この機能も、CitibankやBank of Americaといった銀行のカードで既に実現されていることです。
また2%というキャッシュバック率はさほど大きなものではありません。
たとえばCitibankがCostcoと発行しているクレジットカードは、ガソリン4%、レストランや旅行で3%、Costcoでの買い物で2%、その他1%で、現金でキャッシュバックされます。しかし現金でキャッシュバックを受け取るには、年1度、2月の明細に添付されるバーコードをCostcoに持参する必要があります。
チタン製のクレジットカードも必ずしも新しいものではありませんが、年会費が年間5万円かかることを考えると、年会費無料で発行される点は目を引きます※。
※日本でチタン製カードはプラチナカードのように一部の高級カードでしか採用されていないため年会費が高く設定されている
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