このページの本文へ

松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第36回

高いクレジットスコアが求められそうだが:

アップルカード誰が作れるのか問題

2019年04月02日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●Apple Cardがすべて新しいわけではないが……

 クレジットカードが必須とも言える米国の生活では、日本とは異なる日常がいくつも発見できます。

 たとえばカードのスキミングはちょっと前まで日常的な出来事で、1年に2回ほど被害に遭ってもさほど驚かれないほどでした。

 その後、EMVといわれるICチップを前提とした取引になったり、ほぼ同じ時期に始まったApple Payなどによりスキミング被害は激減し、筆者は2015年以来、そうした被害に遭わずに生活できるようになりました。

 Apple Cardには、カード番号やセキュリティコードを動的に発行する仕組みが備わっています。この機能も、CitibankやBank of Americaといった銀行のカードで既に実現されていることです。

 また2%というキャッシュバック率はさほど大きなものではありません。

 たとえばCitibankがCostcoと発行しているクレジットカードは、ガソリン4%、レストランや旅行で3%、Costcoでの買い物で2%、その他1%で、現金でキャッシュバックされます。しかし現金でキャッシュバックを受け取るには、年1度、2月の明細に添付されるバーコードをCostcoに持参する必要があります。

 チタン製のクレジットカードも必ずしも新しいものではありませんが、年会費が年間5万円かかることを考えると、年会費無料で発行される点は目を引きます

※日本でチタン製カードはプラチナカードのように一部の高級カードでしか採用されていないため年会費が高く設定されている

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン