4×4接続で最大4.8Gbps接続の11ax対応
RT-AX88Uは「Wi-Fi 6」と呼称される次世代通信規格「IEEE 802.11ax」(以下、11ax)対応製品です。11axはIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)、IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)に次ぐ規格で、従来よりも高速な無線データ転送を実現します。RT-AX88Uの場合、4×4接続で11nでは最大1Gbps、11acでは最大4.3Gbpsのところ、11axでは最大4.8Gbpsになります。
しかしながら、11ax対応子機や対応PCはまだこの世に存在せず、サムスンが唯一対応スマホ「Galaxy S10シリーズ」を発表したばかりというのが現状です。11ax無線LANはIntelの次世代CPU「Ice Lake」に統合予定ですが、それも出てくるのは2019年末なので現状は11ac接続で使わざるを得ません。
とはいえ、将来的には11ax対応デバイスがガンガン出てくるわけで、今から来る11ax時代に向けて準備しておいても損はないでしょう。また、11ac接続でも最大3.4Gbpsと、対応デバイスなどの然るべき環境さえ整えてしまえば、有線のギガビットLAN(最大1Gbps)よりも高速になる計算。ゆえに、RT-AX88Uを使えばLAN内のNASやPCと有線並みの速度で無線通信できるはずです。
とりあえず自宅のデバイスを全部つなげてみる
まずは現在自宅で恒常的に運用している全デバイスを有線/無線LAN混在でつなげてみました。RT-AX88Uの設定画面で確認してみると、デスクトップPC×2がギガビットLAN接続(最大1Gbps)で、ノートPCとPS4 Pro、iPhone Xが11ac接続(最大866.7Mbps)、加湿空気清浄機が11n接続(最大72.2Mbps)で接続されていました。
いざつないでみると壮観ですが、RT-AX88Uの接続デバイス推奨台数は21台なので、まだまだ余裕があると言えます。これならホームパーティーを開いてゲストネットワークを開放してもまったく問題なさそうです。まあ、我が家のWANが遅いのは不安ですが……、それは建物の制限なので致し方ありません。
この連載の記事
-
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック - この連載の一覧へ