シャープのAIoTと融合で世界を変える
dynabookの第1号機となるJ-3100SSが登場した1989年は、平成元年。それから30年経過した2019年は、平成が終わり、新たな年号へと変わる節目。そのタイミングに、シャープ傘下のDynabook株式会社として、新たなスタートを切ったことは実に感慨深い。
「30年にわたって、人に寄り添う、真のパーソナルなコンピューターを追求し、世界初、世界一の製品を送り出してきた。時代の進化にあわせて、独自の技術で、薄型、軽量、安心、快適を牽引し、ユーザーが求めるニーズを商品化したのがdynabookである」と、覚道社長兼CEO。
「いつでも、どこでも、必要なときに、誰もが使えるPCの具現化」は、30年を経過したいまも変わらないといえるだろう。
そして「これからも、これらの強みをさらに進化させ、シャープのAIoTのコンセプトとの融合によって、PCの領域を超えた広義のコンピューティングとサービス、AIoTを通じて世界を変える」と続ける。
一時は、事業の行方が混とんとした時期もあった。だが、シャープ傘下となったことで、課題は解消された。これからの30年も、dynabookは進化の道を歩み続けることになるだろう。その道筋がしっかりと作られたことを、改めて強調した30周年記念モデルの発表だったといえる。
この連載の記事
-
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう - この連載の一覧へ