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新車を買った情報2019 第2回

マツダ ロードスターRFで北海道の雪道は走れるのか

2019年01月12日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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相変わらず不躾にやっておりまして

 ここでお詫びが2つございます。いつもの口癖で言ってしまいましたが、VTRはございません。ドライブレコーダーの設定に不手際がありまして、この日の画像をうっかり上書きしておりました。そしてお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、この原稿の体裁であります。

 「これは三本和彦のモノマネか?」と言われましたら、まったくそのとおり。話せば長いんでありますが、どうでしょうか? あ、まだ少し時間がある。はい、では申し上げますと、あれはもう40年近く前の話であります。

 私が大学の受験で上京した折、ホテルでテレビ神奈川の音楽番組をボケーっと見ておりましたところ、なにか強面のおじさんが出てきて、自動車メーカーの担当者にケチを付けているんですねえ。これが、まあ絵に描いたようなべらんめえでして、のんびりした北海道で育った高校生には、まるでケンカを売ってるようにしか聞こえません。

 なるほど自動車の世界というのは自由なものだ、言いたいことが言える世界なのだと感心いたしまして、どうにか大学に潜り込んでからは、その番組を毎週欠かさずビデオに録って見るようになりました。それが自動車ジャーナリストの三本和彦さんがやっていた「新車情報」という番組です。

 実際は三本さんが頑張っていただけで、自動車の世界が自由だなんてことはこれっぽっちもなかったわけですが、おかげでまるで興味のなかった自動車がおもしろくなってきまして、気がついたら運転免許まで取っていた。そういう次第ですから、クルマのことを考えるときには、今でも頭の中はべらんめえ。俗に言う「三本節」が回っております。

 長寿番組だった新車情報がなくなって、もう14年になりますでしょうか。そのせいもあるんでしょうが、私のクルマへの関心もすっかり薄れてしまい、駐車場にほっぽらかしていたクルマも、屋根にコケを生やすような始末で、もう7~8年も前に売っぱらっちまいました。

 それでもたまに見慣れないクルマを見かけると、これは三本さんだったらどう評するのだろう、メーカーの担当者をとっ捕まえてきては、カメラの前でどんな風にどやしつけるのだろうと、心の中の三本和彦が動き始め、つい妄想してしまうわけです。

 それをまんま書いたのがこれであります。誠に不躾とは存じますが、ほかに書きようも思い付きませんで、今回だけということで、ひとつ大目に見てやってください。

 そして私とロードスターRFの運命やいかに。それではまた来週。

(撮影協力:ジークフリード)

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