
喉の違和感で病院へ
ある日、ふと気づくと喉に何やら違和感が。食べ物が飲み込みきれなくて引っかかってるような感じです。突然そうなったわけじゃなくて、ちょっと前からだったかもしれません。
本当に何か引っかかってるのならそのうち勝手になくなるでしょうけど、炎症が起きている可能性もあります。どんどん腫れが大きくなっていったりしたら……と考えたら怖くなってきたので、珍しくすぐに病院に行ってみました。耳鼻咽喉科です。
病院では、まず状態を見るため、鼻からファイバースコープを突っ込むことになりました。これ、以前も一度検査でやったことがあるんですけど、ビビリなので血管迷走神経反射で失神しかけたんですよね。
それを伝えると、麻酔薬を2倍吹き付けて15分待ち、麻酔が完全に効いてからやりましょうということになりました。普通は左右の鼻にシュッシュッと2回吹きかけたら、すぐに検査を始めるそうです。面倒かけてすみません。
検査をなんとか乗り切りました
15分後。麻酔はしっかり効いていて、ファイバーを突っ込んでも痛みはほぼありませんでした。
でもなんせ、生粋のビビリのワタシ。歯医者で抜歯する時に、まったく痛くないとはいえ歯をガリゴリやられている感覚は伝わってくるもんだから、あれこれ想像してしまって目の前がキューッと暗くなってきたり、献血所でポンプを流れる血を見て、献血に来ておきながら顔が真っ青の貧血状態になったりして、あっちでもこっちでも落ち着くまでそのままイスで休憩させてもらう始末です。
そういえば子どもの頃にアデノイドの切除をした時も、普通は部分麻酔でいいのに自分はダメで全身麻酔を施されたんですよね。精神的なものなので、自分ではどうにもコントロールできず困ってしまいます。
今回も知らず知らずのうちに相当緊張していたようで、看護師さんに大丈夫大丈夫と言われ、肩をぽんぽんと叩かれて、両肩が持ち上がってガチガチに力が入っていることに気づきました。
おかげでリラックスでき、気を失うことなく無事検査は終了。先生からも「下を向いて」とか、「あーっと言って」とか次々指示があったため、いろいろと考える暇がなかったのもよかったみたいです。まあ、本来そんな大げさなものではなく、小学生でも1分程度でササッと終わるんですけども。
結果は異常なし。ただ、このカメラでは食道の入口までしか見えないので、もしかしたら逆流性食道炎で入口のすぐ先に炎症がおきているかもしれないそうです。確かに以前そう診断されたことがあったので、胃酸分泌を抑える薬を出してもらいました。とにもかくにもポリープなどがあるわけではないとわかったので一安心です。
アレルギー検査をすることに
喉の違和感の診察はこれで終わりだったんですけど、問診票に毎年12月〜翌年3月ぐらいに咳が続くと書いていたので、それも診てくれることになりました。まず考えられるのは副鼻腔炎(蓄膿症)とのこと。でも、鼻の中をさっきのカメラで見たものの綺麗だったそうで、どうやら違うみたいです。次に疑われるのはアレルギーで、「検査したことはありますか?」と聞かれました。
アレルギー検査ってしたことないんですけど、前からやってみたいと思っていたんですよね。知っておきたいじゃないですか、自分の身体のこと。花粉症なのは確実ですし、ちょうどいい機会なので検査をお願いしました。
39種類のアレルゲンチェックをします
アレルギー症状の原因となるアレルゲンは大きく分けて3つ。
ひとつは「吸入系アレルゲン」。ハウスダストや花粉、動物、カビなどがこれにあたります。もうひとつは「食物系アレルゲン」。よく聞くのは卵や牛乳、小麦などで、最近はナッツアレルギーが増えているというのがニュースにもなりました。最後は「接触系アレルゲン」。金属や化粧品、うるし、ラテックス(ゴム)などです。
それぞれアレルゲンとなる物質は大量にあり、アレルギー症状が出ていて、原因として推定されるアレルゲンがある場合はその物質を指定して検査します。
が、ワタシの場合、そもそもアレルギーなのかどうかもわからないし、知っておきたいというのが主な目的。したがって、ピンポイントではなく幅広い検査になります。
検査対象とするアレルゲンをいくつかまとめた多項目検査というのがあって、アレルゲンの数や種類によって、何パターンかあるとのこと。スカパー!のパックみたいな感じですかね。オススメされたのは39項目のチェックができる「Vewアレルギー39」という検査でした。吸入系が18、食物系が20、接触系が1の合計39項目です。
特異的IgE抗体の反応で起こるアレルギー
ところでアレルギーはどうして起こるのでしょう。
ヒトの血液や体液中には免疫反応により作られる免疫グロブリンというタンパク質が存在します。IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、それぞれ細菌やウイルス、アレルゲンなどから身体を守ってくれているそうです。
アレルギーに関連するのはこの中で一番量が少ないIgE。アレルゲンに反応して作られ、皮膚や粘膜にあるマスト細胞(肥満細胞)の表面にくっつきます。
同じアレルゲンが再び入ってくるとこの表面のIgE抗体に結合し、マスト細胞がヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。これが過剰に放出されるとアレルギー反応が起こってしまいます。
特定のアレルゲンに対して反応するIgEを特異的IgE抗体といい、スギ花粉の特異的IgE抗体はスギ花粉だけに反応し、牛乳の抗体は牛乳だけ、小麦の抗体は小麦だけに反応します。つまり、どの特異的IgE抗体を持っているかが分かれば、何のアレルギーがあるかがわかるので、検査では各アレルゲンの特異的IgE抗体がどのくらいあるのかを測定します。
検査は簡単で、採血したら1週間ほど待つだけです。

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