当時のアメリカの生活が見えるようです
でもネットの広告をよく見ると、ライナスの顔が縦長に見えるし、タイトルのHow to take the measure of a COMPACT WAGONの文字も少し縦長に見えます。これはもしかすると元の広告の方が縦方向に9%拡大されてるのかもしれません。
今ならもちろん考えられないことですが、この広告は1960年のものらしいので、そのころだと多少縦横比が違ってもいいやっていう感じだったのかもなーと。違うかもしれないですけれども。
ちなみにこのフォードファルコンは1960年から1970年まで作られていたクルマで、セダンやワゴン、ピックアップなどがあり、ライバルはクライスラーとGMのコンパクトカーだったそう。だから広告にデカデカとコンパクトワゴンと書かれていたんですね。
当時はフルサイズと呼ばれる従来の大型車が高価になっていき、2台目のクルマとして女性でも楽に扱える小型で安価なクルマが求められていたそうで、各社ともコンパクトカーを前面に押し出していたとのこと。広告にPEANUTSのキャラクターを使ったのも女性へのアピールだったのかもしれません。
英語が苦手なので間違ってるかもしれませんが、ポスターに書かれているのはたぶんこんなこと。
燃費は30マイル/ガロンでオイルは4000マイル交換不要、スムースで静かなまったく新しいショートストローク6エンジン、荷物がたくさん積めて乗り降りがしやすい、他社では有料オプションのサンバイザーやコートフックなどが標準装備、ファミリーカーだけどスポーツカーのような走り、ワックスいらずでマフラーの寿命は2倍、決め手は同等のコンパクトカーより64ドルから154ドル安い点。
広告なんだから当たり前ですが、いいことづくめです。
このバージョン以外にも、いっぱい売れたことを自慢げに話すチャーリー・ブラウンにライナスがチクリとひと言告げるパターンや、チャーリー・ブラウンとルーシー、スヌーピーだけカラーのものなど、雑誌や新聞の広告がいくつも見つかりました。
それにしても1960年代のアメ車なんて大きくてガソリンを食いまくりというイメージだったし、小型車なんてもっとあとの話だと思っていたのでちょっと意外。ただの広告ですが、それだけに当時のアメリカの生活が見えてくる気がしました。
古いアメ車は大好きだけど、買うのはちょっとというか全然無理。でも広告を見てるだけで楽しい気分になれることがわかりました。ほかにも探してみようかな。
この連載の記事
-
第347回
デジタル
ダイヤルを回すだけでフィットするシューズ「DICTATOR」を衝動買い! -
第346回
デジタル
ハンヴィーのシート交換で若干のトラブルが! -
第345回
デジタル
未使用新品&中古美品のハンヴィー用シートをまとめ買い! -
第344回
デジタル
Beatsのヘッドホンが手放せなくなりました -
第343回
デジタル
そっぽを向いていたハンヴィーのタイヤが直りました! -
第342回
デジタル
米軍車両ハンヴィーのタイヤがとんでもないことになった話 -
第341回
ゲーム・ホビー
米軍払い下げの南京錠、何個買えば気が済むのか -
第340回
自動車
米軍車両ハンヴィー、車両維持費だけでなく修理費や改造費もかかっています -
第339回
自動車
米軍車両ハンヴィーの気になる車両維持費、燃料代を除けば月1.5万円です -
第338回
ゲーム・ホビー
アレルギー検査を受けてみたら、まさかの猫アレルギーが発覚! -
第337回
Apple
古いApple IDをMacとiPhoneから一掃して、Apple Watchの初期設定がついに完了! - この連載の一覧へ