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スポーツ分野の新事業を開発「SPRING UP! for Sports」成果発表

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アスリートの腸内細菌からコンディションを管理

 AuB社はアスリートの便を収集し、その中に含まれている腸内細菌を研究。その成果や知見を元にビジネスを行なっている。本プログラムにおいてはサッカー選手25名をモニターにデータを収集し、その分析結果などを基にその成果を発表した。

 人の体内には1~2kgの細菌がいて、その数は数百種類に及ぶ。その菌によって体質や身体的特徴が変わるのだそうだ。まったく同じ遺伝子を持っている一卵性双生児で片方が太っていたときに、その腸内細菌を無菌のマウスに投与したところ、与えたマウスだけが太り始めたことからも、DNAではなく、体内にいる菌が体へ影響を与えていることが判明している。

 今回モニターとなった選手からは、筋肉を増やしたい、疲労を回復したいという要望を持つ選手が多く、3グループに分けて、サプリや食事の改善を行ない、その前後の腸内細菌の検査を行なった。筋肉をつけるには、腸内細菌の多様性が多いほうがいいと言われており、今回どう改善したかについては分析が間に合わなかったということで詳細は提示されなかったが、集中力に関係している菌、美肌に関する菌などがあり、解析レポートに取り込む予定とのことだ。

 ビジネスとしては、食品メーカーの受託研究、商品の作用のレポーティング、企業向けセミナーなどのほか、腸内細菌の解析サービスを行なうことを検討している。解析サービスはスポーツジムなどで対面で進めることを前提として、人が説明することで説得力を上げる。ビジネスチャンスとしては検査結果を見た瞬間がもっとも高いので、個人に合わせたサプリの販売などを行なうツールとして活用してもらうことを考えている。

AuB株式会社 取締役 冨士川凛太郎氏

アスリートから得られたデータを一般へ活用することを考えている

今回はおこしやす京都ACの選手をモニターとしてデータ収集

1回目のデータ解析。引き続き解析を進めていく

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