初期のスマートロック「Qrio(キュリオ)」が鳴り物入りで登場した際、なんでもミーハーで新しモノ好きな筆者は速攻で衝動買いしようと決断したが、どうも実際のカギに取り付けるに際し、物理的にカギまわりの3Dスペースの余裕が複雑で、いろいろ細かな条件があるようだった。決断は早かったが、元来面倒くさがりの筆者は速攻でパスすることを決断した。
そんなQrioが最近になって「Q-SL2」にバージョンアップしたので、この際2度目の正直の衝動買いを敢行した。要不要は別にして、どうせなら遠隔地からLTE回線を経由してドアの解錠・施錠や、実際の解錠・施錠のログも見てみたかったので、Qrioと同時に「Qrio Hub」も衝動買いした。Qrio Hubは後半でご紹介する。
すでにご存知の方が大多数ではあると思うが、まずはQrioそのものから簡単にご紹介しようと思う。そもそもQrioは”錠前”そのモノではなく、自宅やオフィスに既設の錠前を開閉するリモート操作のバッテリー駆動のロボット機構だ。
QrioのパッケージにはQrio本体以外に取説(スタートガイド)とリファレンスガイド、開閉センサー、バッテリー(CR123Ax2)以外は、Qrio本体を既存の錠前や設置環境にフィットさせるためのスペーサー(高さ調整プレート2個、サムターンホルダー3個)、ネジ、両面テープが入っている。
今回、筆者の取り付け先は自宅マンションの玄関ドアだ。同社のウェブサイト上でも、取り付け可能なタイプとして掲載されている、ドアノブの上下にサムターンがついている“プッシュプル錠タイプ”というモノだ。Qrioを2個購入して、それらを同時に駆動することも可能なようだが、まずは実験なので節約モードで2個のサムターンの内、上側にQrioをセットして、防犯上は多少問題あるかもしれないが、下側のサムターンは常時オープンとしている。
Qrio本体は、最終的に付属の強力両面テープでドア面に貼り付ける構造だ。そのためには、Qrioが動作した時に無理なくサムターンを回転できる最適の位置を探す必要がある。まずは実際に、Qrioをサムターン周囲のどこに貼り付けるかを検討することから始める。
調整のために最適な「高さ調整プレート」を選び、サムターンのツマミを無理なくつまめる「サムターンホルダー」を選び出すことが最初だ。その選択が決まったら、Qrio本体に高さ調整プレートとサムターンホルダーを仮止めし、両面粘着テープを使わずにサムターンにサムターンホルダーをはめて、手で保持して仮当てしてみよう。
この状態でQrio側のサムターンを回転させて、Qrio本体がどちらかに引っ張られたり、無理な力がかからない接着が最適な場所を決める。Qrioに取り付けたサムターンホルダーがドアのサムターンツマミにわずかに届かない場合は、高さ調整ネジで対応可能だ。仮当てした取り付け位置が問題なさそうなら、ドア本体のQrioを貼り付ける位置に油性ペンなどで自分が分かる位置マークを書いておくとよいだろう。
続いて、付属のCR123Aバッテリーを2個Qrio本体に入れ、高さ調整プレートに両面テープを貼り付け、注意しながらドアにQrio本体を貼り付けるだけだ。1分ほど手のひらで強く押し付けると粘着度がアップするらしい。取り付けが終了したら、再度、Qrio本体のサムターンを回転させて、無理なく動作するか確認しておこう。ドアが閉まった時に“オートロック”させる場合は、ドアの枠のQrioに近接した部分に「開閉センサー」を付属の両面テープで貼り付ければ完成だ。

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