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防災用に買ったマキタの充電式ライト付きラジオが心強い

2018年10月06日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 平成30年北海道胆振東部地震で約46時間の停電を経験して、私はいまマキタの製品を買いまくっている。どうせだったら工具以外の電気製品もマキタで揃え、あの青くて強そうなやつらに埋もれて暮らそうじゃないか。この原稿は、そう思い立った人間のお買い物記録である。

 で、今回は充電式ライト付きラジオ「MR050」を購入した。モノタロウで税込7441円(対応する14.4V/18Vのリチウムイオンバッテリーと充電器は別売)。箱にも「突然の停電や暗所での作業に」とある。あれから時間も経ったのに、まったく片付く気配のない宅内の様子とともに、使用感を報告したい。

もはや探査器

 非常時になくてはならないのがライトとラジオ。私も地震が起きて最初にやったのは、iPhoneのLEDライトをつけ、ラジオに電池を詰めることだった。この災害時の初動を一台でこなすのがMR050。枕元に置いておきたい初めてのマキタである。

 グリップを右手でぐわしとつかみ、ガッシャンとバッテリーを装着。つかんだ手の親指の位置にあるボタンを押すと、そのライトの光量たるやiPhoneの比ではない。当たり前だが。これで地震や突風でやられた後の世界に踏み出す勇気が湧いてくる。見た目もなにかの探査装置のようだ。外宇宙の惑星でレナード・マッコイが肩から下げていても似合うだろう。そのために肩下げ用のストラップも付属している。完璧である。

 実際、暗闇で立ち上がってみると、そこはさっきまでとは別の世界が広がっている可能性もある。だから強力なライトで周囲の状況を確認し、ラジオでなにが起こったかを把握する必要があるわけで、これはまさしく探査器なのだ。したがってこの暗喩めいたデザインは正しい。

強力ライトは室内照明にも

 ライトは1.4WのLEDが3発。「輝度180ルーメン、照度1600ルクス以上」とカタログには書かれている。グリップ上部のプッシュボタンで一発点灯。探査器の放つビームとして、エネルギーにまったく不満なし。照射範囲を均一に照らす配光特性も、LED3発のおかげなのかと素人なりに感動した。

 ただしこの光量、離れた場所を照らすには良いが、直接視界に入ると目を痛めかねない。屋内照明に使う際には上下150度、6段階に首を振るライトが役に立つ。テーブルや机に置き、上に向け天井で光を拡散させれば、間接照明になる。10畳程度の部屋なら、不自由のない明るさ。

 ちなみにこの項目の画像は、夜間にMR050自身の照明のみで撮影したもの。この明かりでMR050の取扱説明書もバッチリ読めた(画像はiPhone 8 Plusで撮影。露出はISO 100、f/1.8、1/4秒)。

 下に向けると、細かいものの破損確認や補修に使える。余談だがこのすぐに切れたり壊れたりする充電ケーブルも、普段から余計に持っておいた方がいいと思った。

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