骨の数が少なく、デリケートな作りに見えるが
強風の日も風向きに注意すれば問題なし
使ってみると、Pentagon72は本当に万年筆のようにジャケットの内ポケットに収納してまったく違和感のないサイズと重さだった。
世界は違うが、筆者が長年に渡って関わってきたモバイルPCの世界も傘の世界も、軽いのには訳があるのは当たり前だ。
もし本当に重量だけが問題なら、ある程度の機能を削ることや、ある条件下での前提で特化した割り切りの製品戦略も重要な要素となるだろう。
Pentagon72は一般的な傘の親骨が8本とか6本なのに対して、かなり少ないたったの5本。これがペンタゴン(五角形)とネーミングされたいわれだ。
親骨を下から支える受骨も同数の5本で、これら親骨と受骨は強度と軽さを両立することのできるカーボンファイバーが採用されている。
そして、人の手が支える中棒(シャフト)はアルミニウム製。一見してデリケート過ぎる作りに見える超スリムな骨組みだが、実際に筆者はかなりの風雨の日にPentagon72をさして歩道橋を横切ってみた。
頻繁に変わる風向きに少し注意しながら傘をさす角度を工夫するだけでまったく問題はなかった。
ひと振りでほとんどの水滴を払える独自コーティング
Pentagon72の生地はパラシュートの生地を製造する手法を応用し、ストッキングに使われている糸と同じ太さの15デニール(糸や繊維の太さの単位)で織りあげてあり、極めて薄く、光の透過性が高い。
加えて、生地には「EASY DRY」という同社の独自開発による“ナノテク強力はっ水コーティング”がされており、雨の日に傘を持ってコンビニなどに入る時も、ひと振りすることでほとんどの水滴は落ちてしまう素晴らしさだ。
すでに今年の梅雨の日を数回以上Pentagon72と過ごしたが、はっ水効果はまったく衰えていない。
使ってみて感動し、その商品能力に極めて惚れ込んだ筆者は、家族の分とワイフがいつもお世話になっている友人の分を含め全部で5本のPentagon72を衝動買いしてしまった。
モバイルPCがその目的や活躍する場所によって、デスクトップPCリプレースのモバイルPCと超軽量の機動性ウルトラモバイルPCとに機能分化しているように、実際には傘の世界もそうあるべきだろうと考えている。
実際に筆者は出かける前からかなりの降雨量のあるときに持って出る傘と、今日降るかどうか分からないときに安心のために予備として持って出る傘とは、その機能やサイズ、重量は大きく違っていいと思っている。
前者には、浅草の老舗で業界初のビニール傘を作ったホワイトローズの「シンカーテルクラシック」を愛用している。サイズは大きく、頑丈で、豪雨も強風も十分耐えてくれる安心感のある大型傘だ。
しかし、天気予報の降水確率が70%以上あっても、今降っていなければ予備として持って行くことはやっぱり考えてしまうサイズと重量なのだ。
そんな時でもまったく躊躇することなく、カバンや時にはコートやジャケットの内ポケットに忍ばせて行けるのがPentagon72の強みだ。
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