東芝映像ソリューションは5月8日、12月1日から開始予定の4K放送(BS/CS)を受信できるチューナーを初めて内蔵した4Kテレビ「レグザ」を発表。6月6日から順次発売する。
発表したのは、ハイエンド有機ELテレビ「X920」、低音特化型スピーカー内蔵4K液晶テレビ「BM620X」、スタンダードタイプ4K液晶テレビ「M520X」シリーズで、発売日と価格は以下の通り。
製品名 | 画面サイズ | 発売日 | 予想実売価格(税抜) |
---|---|---|---|
65X920 | 65V型 | 7月下旬 | 65万円前後 |
55X920 | 55V型 | 7月下旬 | 45万円前後 |
55BM620X | 55V型 | 6月下旬 | 21万5000円前後 |
50BM620X | 50V型 | 6月下旬 | 17万5000円前後 |
43BM620X | 43V型 | 6月下旬 | 14万5000円前後 |
65M520X | 65V型 | 6月中旬 | 25万円前後 |
55M520X | 55V型 | 6月中旬 | 20万円前後 |
50M520X | 50V型 | 6月6日 | 16万円前後 |
43M520X | 43V型 | 6月6日 | 13万円前後 |
他社に先駆けて4K放送チューナー内蔵
その秘訣は外付けセキュリティーチップ
12月1日からはじまる4K放送では、B-CASカードに代わるセキュリティーチップが必要で、その出荷は秋になる見通し。
このため、セキュリティーチップを内蔵するテレビは秋以降にならないと製品化されないと思われていた。
しかし同社はセキュリティーチップをUSB外付けモジュール化し、秋以降にそのモジュールを購入者に郵送することで、対応チューナー搭載テレビについては先行して発売できるようにした。
これにより、セキュリティーチップを装着すれば4K放送の視聴が可能。さらに、USB HDDへの録画も行なえる(4Kチューナーは1つなので裏番組録画はできない)。
4K放送向けの高画質機能を備える
有機ELテレビ「X920」
X920は従来よりも新しい世代の有機ELパネルを採用。画像処理エンジンにも新しい「レグザエンジン Evolution PRO」を搭載する。
4K放送はHEVCで配信されるが、この特有のノイズを除去する「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載。超解像処理を利用することで、4K放送でもノイズやちらつきを抑えた映像を表示できる。
地上デジタル放送についても、従来より機能を向上させた「地デジビューティX PRO」を搭載。フルHDを4K解像度にする前の段階の、水平1440を1920にアップスケールする際にも超解像処理をかけることで精細感を向上させている。
さらに、緻密なコントラスト制御でHDR映像に立体感を与える「HDRリアライザ― PRO」も搭載する。
オーディオシステムは新開発のフルレンジスピーカーとバスレフボックスを採用。さらにツィーターを搭載することで迫力のある音を再生できる。