プレゼンやMTGで定番の高性能マシンがユーザビリティーも獲得
会議でも遊びでも高評価なAndroidモバイルプロジェクターQUMI Q38レビュー
2018年03月23日 11時00分更新
使い勝手が凄い! Android搭載でUIが洗練された
ここまで解説してきたように、QUMI Q38はプロジェクターとしての能力がパワーアップしている。ビジネスシーンでますます使いやすくなったことは間違いないだろう。
しかしそれだけではない。QUMI Q38の電源を投入して投映を開始してみると、従来モデルとは大きく異なるUIに気づく。カラフルかつ見やすく、リモコンでも本体のタッチボタンでも操作しやすいUIは、使い勝手を大きく向上させている。
じつはこのQUMI Q38、OSにAndroid 6.0を採用したAndroidマシンとなっているのだ。操作していると、まるでAndroidスマホやタブレットを触っている感覚というか、言い方はアレかもしれないが、いい意味で「プロジェクターぽくない」操作感なのである。統一感のあるUIによる各種操作感が良好であることに加え、ベースがAndroidなので、各種設定もわかりやすく直感的に操作できる。
さらに注目したいのは一部Androidアプリの動作が可能なこと。ただ、スマホやタブレットとは異なるジャンルのデバイスなだけに、Google公式のアプリストア Google Playは利用できない。その代わりというか、アドトロンテクノロジーの提供する専用App Storeから選択する。
App StoreにはQUMI Q38のメインメニューからアクセスできる。ストア内にはビジネス系からエンタメ系まで広いカテゴリをカバーしたアプリが約270本ほど、また別カテゴリでゲームも約60本ほど公開されている。QUMI Q38本体をWi-Fi接続さえしてしていれば、App Storeへのアクセスは自由だし、アプリは基本的にすべて無料。
執筆現在、日本語対応アプリがそれほど多くないのがネックといえばネックだが、面白ガジェット好きの琴線に触れるオーラがビンビンだ。なお試用時の内蔵ストレージには約4.7GBほどの空き容量があったので、結構な数のアプリをインストールできるはずだ。
もちろんたくさんのアプリがあってそれぞれ興味深いのは確かだが、特に注目したいのは「Netflix」や「Amazonプライムビデオ」といった動画鑑賞系アプリだ。これらのサービスをすでに契約していて、スマホやPCで楽しんでいるというユーザーなら、ダウンロードしてアカウントをセットアップするだけでQUMI Q38がムービー投映プロジェクターに進化する。
バッテリー駆動で投映すれば、2時間ほどの映画ならワイヤレスで鑑賞できることになるからだ。ほかにも、HDMI経由でPS4などコンシューマゲーム機の画面を投映したり、USBメモリー内の静止画アルバムを連続再生して家族で楽しんだりと、ホビー用途でも使い勝手の大きいプロジェクターとしてもQUMI Q38を選ぶ価値はあるだろう。
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