このページの本文へ

ASCII 春のベストセレクション 2018 第1回

スマホ総研オカモトがオススメする“カメラフォン”、OPPO「R11s」

2018年03月06日 20時30分更新

文● オカモト/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 “世界シェア4位”のスマホメーカーとして、国内市場に参入を果たしたOPPO。世界で1位だろうが、2位だろうが、それだけで消費者が「スゴい!」と思って購入してくれるのであればいいのだが、そもそもスマホの2/3がiPhoneの日本では、なかなか大変な戦いとなることは想像がつく。ただ、筆者がOPPO製端末の実力を測るべく、いろいろと試しているうちにその特徴や魅力が見えてきた部分があるので今回紹介していこう。

アスキースマホ総研の岡本が選ぶ、この春注目のスマホはOPPO「R11s」!

iPhoneライクなUIと使い勝手
CPUはミドルハイクラスのものを搭載

 さて、そのR11sだが、UIや操作性は一般的なAndroidスマホとは大きく異なっている。というのもOS自体はAndroid 7.1であるものの、独自UIの「ColorOS」を採用しているからだ。そして率直に言ってしまえば、iPhone/iOSに非常に似通っている。

OPPOの第1弾モデル「R11s」

 たとえば、Androidでは上部から引き出す通知領域と一体化されている各種設定のショートカットメニューは、画面下部からのフリックで出てくる。ホーム画面のアプリアイコンが左上から自動整列されるところまで同じなのはどうかと思うが、iPhoneに慣れたユーザーであれば使いやすいかも(筆者はiPhone Xも購入しているが、基本はAndroid派)。

設定のショートカットメニューを始め、iPhoneっぽい部分は各所に。また、顔認証にも対応。端末を持ち上げると自動に画面オン→顔認証で即ロック解除がスムーズでかなり便利

 筐体についてはフラグシップ機ゆえに、完成度がなかなか高い。メタル筐体は美しいし、上下側面が凹型になっていて、端子部に指が触れたときの違和感がなくなるなど、デザインへのこだわりも感じられる。

メタル筐体を始め、ハードウェアの完成度の高さは印象的。上下部の側面がカットして凹型になっている

 スペック的にはCPUがSnapdragon 660(オクタコア)とミドルハイクラスだが、6.01型の有機ELディスプレー(1080×2160ドット)は美しいし、4GBメモリー、64GBストレージ、DSDS/VoLTE対応など、性能面では不満無し。端末下部にはmicroUSB端子を装備。日本ではType-C派が多いようだが、付属のACアダプターの組み合わせで独自技術による5V/4Aの高速充電に対応している。

DSDSが利用可能。また付属のACアダプターは独自の高速充電技術「VOOC」に対応している

“カメラフォン”をアピールするOPPO
通常+高感度センサーの組み合わせはおもしろい

 と、ここまでいろいろ説明してきたが、OPPOは自らを「カメラフォン」ブランドと称するように、本当に自信ありな部分はカメラ機能である。特にリアは1600万画素と2000万画素のデュアルカメラで、レンズのF値も1.7と高性能。2000万画素側が暗所用に高感度特化のセンサーと、特徴的な仕様になっている。

性質が異なる2つのセンサーを搭載。暗い場所では自動的に高感度寄りのセンサーが使われる

 というわけで、個人的な趣味の旅行でパートナーになってくれるのか、実際に持っていって試してみた(鉄道絡みが多いのはご勘弁)。

 実際の写真はいずれもかなり明るく写っている印象。とはいえ、予想以上になかなか自然な仕上がりだ。雲などの背景の解像感も高い。また、iPhoneのようにアイコンタップで2倍ズームに切り替えられるが(望遠レンズはないので当然デジタルズーム)、このデジタルズームも十分実用的だと感じた。

カメラアプリの使い勝手もiPhoneライク。「1x」と表示されているアイコンをタップすれば2倍ズームに切り替わる

 暗所では自動的にメインのカメラが高感度センサーへと切り替わるが、これの威力が発揮されるのは肉眼でもよく見えないような暗い場面だろう。ノイズは多いながらも肉眼よりずっと明るく、被写体の姿を残してくれる。ここでは写真は無理だろうと普通は思ってしまう場面でも撮影できるので、新しい楽しみ方ができそうだ。

周りに明かりが少なく、肉眼ではなんとなく蒸気機関車があるなというくらいの場面でも手持ちで手軽に撮影が可能

税抜5万円台後半という価格は位置付け的には難しい
でもカメラ好きなら必ず試したい1台

 R11sの価格は税抜5万7980円。ハイエンドクラスでもなく、かといってSIMフリースマホの人気の中心であるミドルクラスの端末よりは高価と、純粋にスマホとしての位置付けを考えるとやや難しい部分もある。ただ、特徴的なカメラを搭載しており、カメラ好き、スマホではカメラを重視するというユーザーにとっては、いろいろ楽しみがいのある端末と言える。

 OPPOのスマホの実力を確かめるうえでも、実際に店頭などで試してみてほしい。


「OPPO R11s」の主なスペック
ディスプレー 6.01型有機EL
画面解像度 1080×2160ドット
サイズ 75.5×155.1×7.1mm
重量 153g
CPU Snapdragon 660
(オクタコア)
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大256GB)
OS Android 7.1
対応ネットワーク LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20
/26/28/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:16メガ+20メガ/イン20メガ
バッテリー容量 3205mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 microUSB
カラバリ ブラック、シャンパン、レッド
価格(税抜) 5万7980円

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン