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KTUの自作キーボー道 第2回

自作キーボード用パーツをそろえて、お手軽自作に挑戦

2018年03月13日 12時00分更新

文● 加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

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Step 3 いよいよはんだ付け

 キースイッチをプレートに取り付け、基板と合体させたらいよいよはんだ付けだ。キースイッチのはんだ付けは特に難しくないが、不安を覚えるなら市販の安い電子工作キットではんだ付けの練習をしてから挑むといいだろう(今回は特に解説しない)。はんだごてはピンキリだが、少々高くても温度調整機能付きのものを選んでおいた方が最終的な失敗は少なくできる。

 なお、はんだごてのこて先は細い針のようなタイプではなく、円柱をナナメに切ったような“C型”のものを、はんだは直径0.6〜0.8mm程度の“鉛”タイプのものを選ぶといい。

 はんだは環境に優しい鉛フリーが主流だが、鉛フリーは溶けにくいため扱いづらい。環境的にはいまひとつだが、初心者を自認するなら見栄をはらずに鉛入りを選ぶべきだ。

全キースイッチを入れ終わった状態。ここで再度すべてのピンがスルーホールから頭を出しているか再々チェック。この段階のチェックは特別に時間をかけ入念に行なうこと

はんだこては温度調整機能付き(写真は白光「FX600」)、はんだは電子工作用の鉛入り(直径0.6〜0.8mm程度のもの)がオススメ。こて台にうっかり落としても机が焦げないよう作業用シリコンマットもあった方がいい

C型こて先の平たい部分をキースイッチのピンに、先端をスルーホールのメッキ部分(ランド)に同時に当ててからハンダを近づけることを心がければ、そう難しい作業ではない。スピードよりはんだ忘れをしないことに重点に置こう

はんだをした部分の周辺には、はんだに含まれるフラックス成分(透明〜黄色)がこびり付いている。これが将来的に腐食を引き起こす可能性もあるので、無水エタノール(あるいはフラックスクリーナー)と綿棒などで徹底的に掃除しておこう

Step 4 完成!

 すべてのキースイッチをはんだ付けしたら完成だ。ボトムケースと合体させた後ネジで固定、その後キーキャップをはめ込もう。ボトムケースやキーキャップを変えるだけで、ガラリと印象や使い心地が変化する。この摺り合わせを繰り返し、自分のendgameキーボード像に近づけていくのだ。

キーキャップのない状態ではんだ付けの終わった基板&プレートとボトムケースを合体させ、付属のネジで固定する

あとはキーキャップを所定の位置にはめ込むだけ。最下段のキーはファームのカスタマイズで順序を入れ替えできる。ボトムケースを入れ替えてバリエーションを楽しむのもいいだろう

今回チョイスしたDSA“Dolch”はキーの高さが一定だが、キーの高さを変えて階段状になるDCS/OEMプロファイルや円柱状になるSAプロファイルを採用したキーキャップに交換すると、打鍵時のフィーリングも変わってくる。写真はSAプロファイルのキーセット“Dasher”をベースにしたもの

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