いよいよ組み立て
パーツが一通りそろったら組み立てに入ろう。今回はキースイッチに入手性がレアなKailh Speedの銀軸を利用して組んでみた。
作業する上で大事なのは“慎重さ”と“注意力”だ。最終的にキースイッチをすべて基板にはんだ付けする作業を行なうが、一度はんだ付けすると取り外すには手間とテクニック(もしくは高価な機材)が必要だ。
キースイッチを取り付け時や基板との合体時など、間違えるとえらく遠回りさせられるポイントがいくつかある。そうしたポイントでは先を急がず、ゆっくりと確認しつつ進めよう。
Step 1 スタビライザーを取り付ける
まず最初にすべきはスタビライザーの固定だ。Poker配列の場合スペースバー、左右Shift、Enter、そしてBackspaceキーの5つにスタビライザーを組み込む。スタビライザーは2つの土台を金属のバーで連結した構成になっているが、土台から出ている突起を基板の穴に差し込むことで固定できる。
ここで最初のポイントとなるが、左右のShiftキーおよびスペースバーのスタビライザーは取り付け用の穴が複数用意されている。配列をある程度選べるためにこういう設計になっているのだが、正解の穴を一発で探し当てるのは難しい。
わからない場合はStep 2に進み、プレートと基板を合体させた状態にしてから、キーキャップなどを当てて探などの試行錯誤が必要になる。
Step 2 キースイッチをプレートに固定する
いよいよここからが本番だ。まず基板を表側(DZ60の場合、LEDやコントローラーなどが実装されていない方)からキースイッチの穴を見る。スイッチの方向を確かめたら、その向きのままキースイッチをプレートにはめ込んでいこう。
スタビライザーを取り付けたキーや最下段のキーについてはここでミスをするとキーキャップが取り付けられなくなるため、まずは間違えようのない1Uのキーだけを先に埋めていこう。
1Uのキースイッチがあらかた埋まったら、プレートと基板を合体させる。合体させる前に装着済みのキースイッチのピンを全て確認し、直立していないものがあったら必ず直しておこう。この確認を怠るものは確実に後で地獄を見る。ダブル、いやトリプルチェックする位の用心深さが必要になるだろう。
こうして合体させたら、取り付け場所がわからなかったShiftや最下段のキースイッチの位置を確定させていく。キーキャップを仮置きするなどしてポジションを詰めるといい。
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